メゾン・ド・ヒミコ
新宿で映画「メゾン・ド・ヒミコ」を見てきた・・・ヤフーのユーザー評価で高成績なので見たいなぁと前々から思っていたんですねぇ。
だから、どんな話だとかは全然知らなくて・・・映画館で初めてみてゲイの老人ホームの話っていうのを知ったぐらい。
ゲイが老後を不安無く暮らしていける楽園として作られたホーム、この発想自体が私が生活している環境からは全く想像もつかない遠い話だ・・・だけれども、確かに世の中にはそういう要望もあるだろうし、そういう意味ではドキュメント的で状況設定それ自体が考えさせられる内容だ。
とはいえ、彼らは陽気で、そういう姿を見ていると苦労なんてものは微塵も感じさせない・・・そういう意味で途中途中で笑いも入り、前半のダルさも後半に向かうに従って一気に物語に引き込まれていく感じだ。
しかしながら、そこは老人ホームということもあって、逃れる事の出来ない問題が隣り合っている。
ゲイと社会生活との接点を描きながら、柴崎コウが演じる娘と父の心の交流・・・そしてゲイとして描かれるオダギリジョーと柴崎の恋?というか友情とういか?。
大感動というものがある訳ではない、大笑いも無い、でも良い雰囲気の映画ではある・・・この穏やかさは心を癒す。
そしてオダギリジョーが良い・・・最近ヒゲを伸ばしているんだが、彼みたいにしようきゃな。
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2005年08月23日
サマータイムマシーンブルース
こちらのエントリーは演劇ではなくて、映画版「サマータイムマシーンブルース」の鑑賞報告であります。
実は・・・本日は演劇版と映画版、両方の作品をたった一日で鑑賞するという、私だけ「サマータイムマシーン・ブルースの陣」でありました・・・昼間に当日券で並んで本家本元を鑑賞してから、夜は本広克行氏がプロデュースと監督を務める映画版を鑑賞してきました・・・というのも試写会のチケットをもらうことが出来たので、急遽私の中だけの企画が立ち上がったわけです。
1人で張り切って朝から劇場に並ぶという暴挙・・・1日2本サマータイムですからね・・・疲れてます。
とはいえ、劇場版もさる事ながら映画版も大変面白かったです。
特に感心したのは、殆ど変更点の加えられていない脚本とヨーロッパ企画から参戦の永野宗典と本多力の活躍、劇場版と全く同じ役どころで、尚且つ中心的に活躍します・・・この配役に感動、普通もっと名の通った役者使いたくなるんじゃないの?っていう疑問。
両氏は、映画版でも好演してました、必見。
瑛太と上野樹里という主役2人がいまいち活躍しない物語なんですよね、周りの人間に振り回される役どころなので、仕方ないのですが・・・特に劇場版を見た後に思った上野樹里の活躍をどうだすか、という点ですが何の手も施されておらず。
潔いなぁ、本広監督。
とはいえ、劇場版では想像力で補う部分を、映画版では完璧に表現してくれるので、大変解釈しやすいですし、パズル的な物語をうま~く映像的に面白く見せていたなぁと思います。
どちらが良かったとかいうのは、問題外。
劇場版では解決されていないタイムマシーンの問題に対して、オブラートに包まれた感じの解決策が提供されています。
この辺は、劇場版にも無いエピソードですよ!!
映画中も笑い絶えなかったし、上映後には拍手の雰囲気も・・・とはいえパラパラで、大きな流れにはならなかったですが、私も拍手してもいいなぁと思いました。
傑作ですよ・・・特に脚本レベルでは、近年でずば抜けて面白いのではないかと・・・凄いっていう呟きも後ろの方から聞こえてきましたし、私も凄いと思います。
SFものっていっても、CGをガンガン使ったものではなくて、スクールフィクションとしてのチープさに埋め込まれた脚本の凄さ、ひしひしと伝わってきます。
1つだけ欲を言えば、何でこんな笑えて楽しい作品を夏休みに上映しないのかと?
ヨーロッパ企画の東京公演やら、劇団演技者のタイミングはどう考えても夏休みでの上映の結果としての新しい客層をターゲットにしているように思われるのだが・・・。
絶対にタイミングがおかしい・・・なんかあったな。
ということで、今日はこれぐらいにしておいて、後でもう少し詳しく書きます・・・明日から海に旅行なので・・・早く寝ます。
台風ですが・・・。
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2005年07月25日
星になった少年
実家に幾つか用事があったので、週末は実家に帰ってました・・・お芝居も観に行くわけにもいかないので、デスノートを読みふけったり、美味いものを喰い捲くったり!!
暇なんで映画観に行ってきました・・・星になった少年。
最近、邦画づいているなぁ・・・とは言うものの、この夏は邦画の評価が高めな気がする・・・まだまだ注目作品はあるしね・・・リンダリンダとかサマータイムマシーンブルース(いつ上映なんだよ?)とか。
というわけで、今回の作品は、柳楽優弥と坂本龍一の最強タッグ?だったので観に行ってみた。
カンヌ国際映画祭で主演男優賞を受賞した柳楽優弥、あの時はまだ幼い印象があったのですが、本作品では当時の印象を超えて、随分と大人びた印象・・・これでもまだ15歳なんですね。
前回作品「誰も知らない」を実は観れていないんですよねえ~~、だから、あ~だこ~だ言うのも良くないのかもですが・・・。
あんまり、お芝居が上手くないような気がしますが・・・人生を生きるのが下手的な演技だとしたら凄いんですけど、感情の露出のさせ方が下手な気がしました。
今度、受賞作品を観てみようと思いますが・・・。
坂本は凄いなぁ~~私の音楽の師匠は坂本教授なので・・・音楽は素晴らしいですよ!!。
坂本の旋律はいつ聞いても心に響きますなぁ。
話は良い話のですが、やっぱりドキュメントの難しさがある・・・前半は話の展開が遅々としていて核心に入っていくまでに時間が掛かります。
いろいろなキャラクターが動き始めるのに、一時間ぐらい掛かったのではないでしょうかね。
う~ん、ドキュメントは脚本力が相当問われると思われます・・・ドキュメントものはまだまだ良い作品にめぐり合っていません。
母親と弟と観に行ったのですが、2人はボロボロ泣いたそうです・・・私はウルウルぐらい。
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2005年07月23日
亀は意外と速く泳ぐ
私が大好きな上野樹里の主演最新作・・・亀は意外と速く泳ぐを観に行ってきました。
もう、面白くて面白くて・・・殆ど上映されていないのがもったいないぐらいだ!これは是非皆さんにお勧めせねば!と思っていたんですけど・・・。
レビューでの評価をみると意外に点数高くないんですね・・・ふーん、上野ファンなら楽しめるだろうけど的発言が多くて「ふーん、そうなのかな?」って思ってしまいます。
ゆるゆるガーリーファンタスティック!!って感じで、上野樹里を抜いてもある程度の見るべきセンスはあるように思いますが・・・上野がやることによってそのセンスが数倍になっている気はしますけど。
私には、笑いのゆるさとか雰囲気とか良かったと思うけどな・・・会場も笑いに包まれてたし、意外にお客さん多くてびっくりだったし、「良」評価の人の方が全体的には多い気がしますけれど・・・。
是非、このレビューを読んだ人は観に行ってみてほしいなぁ・・・それで感想くれると嬉しいです。
結構豪華キャストだし、ありえないキャラクター、巻き起こるグダグダエピソード、ツボです。
このゆるさって演劇的だと思いますよ・・・演劇でやっても面白そうな雰囲気な映画かもしれません。
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2005年07月22日
マラソン
韓国での実話を映画化したというマラソンという作品を見てきました。
自閉症の少年が走る事を通して、家族の姿を描き出すという作品・・・というかドキュメント?
筑紫哲也がテレビの中で絶賛していたので・・・(フライ、ダディ・・・も)、じゃあ観てみようかなぁと思いまして、空いた時間で鑑賞。
涙は流しましたよ・・・うん、そりゃさ感動するよ・・・レインマンを観て以来、自閉症ものの映画には弱いのです。
実は、レインマンは、幼少の頃にたまたまテレビで見て以来、私の中の映画ベストワンに輝いた作品・・・その時は小さくてタイトルも知らなかったけど、あまりにも良い映画で心に刻み込まれたのでした(その映画が、レインマンだと知ったのはずっと後)。
まぁ、そのレインマンという超強大なタイトルのある分野にチャレンジしてきた作品。
韓国では、かなりの人気作だったみたいですが・・・果たして日本では?。
涙は流したけれど、中盤は多少たるい。
前にもドキュメント系の映画作品でそういうようなことを書いた気がするんだけど、やっぱり事実に忠実なのかも知れないけれど、展開が遅くなるし、より感動的な方向に進まないのでちょっと物足りなかったりする。
つまりは、現実は小説ほど奇じゃないってことか・・・。
う~ん、私的にはつまらなくは無いけど、レインマンには遠く及ばないのであった・・・。
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2005年07月15日
FLY,DADDY,FLY
岡田准一と堤真一主演の青春映画、「フライ・ダディ・フライ」を観てきました。
原作は「GO」で直木賞に輝いた金城一紀とのこと・・・だから在日朝鮮人が出てくるのか、今回の話に関してはなんでわざわざそういう設定にしなければならなかったのかよく分からず・・・ブルースリーか?
GOに縛られている気がして、そこだけが気になった。
けれど、作品は面白い!・・・全く期待せずに観に行ったが、ほんわかと良い気分になれた。
けっして凄い面白くて笑える!という訳ではないけれども、クスクスと微笑ましくなるシーンが沢山あります。
物語としては、娘を傷つけられた復讐の為に堤真一演じるお父さんが、強くなる為の訓練を始めるという作品。
その訓練風景がずうっと描かれるので、退屈しそうになるのですが、そこはお父さんのダメっぷりとその成長っぷりを描く事でポップに進んでいくのです。
終始、ほのぼのと物語が進んでいく・・・ほのぼのとしたいなら良いのではないでしょうか?堤さん上手いなぁ・・・。
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2005年07月13日
いま、会いにゆきます
中村獅童と竹内結子の結婚のきっかけとなった憎むべき映画「いま、会いにゆきます」を鑑賞。
これがまた良い映画なんだわ~最後の20分は涙をウルウルとさせ続けていましたね。
構成が上手い!雨の季節にやってきたお母さんが、梅雨明けと共にいなくなってしまって終了かと思っていたら、なんとその先に更なる泣き所ポイントがあったとは!
泣き所の重ね技はハッキリ言ってずるいと思う・・・またさぁ、絵が綺麗なんだよ、終始雨のシーンが続いていた訳ですが、最後の最後は本当に明るいイメージで話を展開させる。
お客さんは、可哀想にっていう涙から一転、良かったねぇっていう感情に一気に振れさせられるので、その振れはまさに涙腺をブルブルと震わせて、ダーっていう涙の決壊をもたらしてくれる。
キャスティングも上手いんだよなぁ~~そりゃ結婚するわ!こんな良い話で夫婦演じたらさ。
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2005年07月02日
約三十の嘘
劇団MONOの土田英生が原作・脚本を手がけている約三十の嘘を観る。
劇作品の映画化ということでは、笑の大学と同じ経緯、しかも密室的な話ということでは背景も近いものであります。
物語としましては、詐欺師達の集団が数年ぶりに集合して、寝台特急に乗ってサギを働きに行って・・・から帰ってくるというプロセスの話。
実際にサギをしているシーンは無くて、終始電車内の風景で物語は進みます。
まぁ、折角手に入れたお金が無くなっていて、果たして誰が犯人だ?っていうありがちな設定・・・決してコテコテのミステリーでもなければ誰かが死ぬわけでもなくて、人間関係に重きが置かれています。
まぁ、演劇ですからね・・・そういうミステリ的な設定の上で描かれた人間模様・・・土田英生ですから。
すっごい豪華キャストでこんな映画が売れない筈は無いのですけど、正直あんまり売れているって話を聞いてませんよね?。
だって、いまいち面白くないんですもの・・・役者それぞれは良い味出してるんですけど、何しろ何かが起こりそうな雰囲気がぷんぷんしているのに、結局最後まで何も起こらないんですから・・・。
ハッキリ言って、欲求不満な映画・・・肝を見せないで物語を描くのは演劇的ではあるけど、映画だと見せてくれてもいいのにってなっちゃう。
何でも表現できるってのが映画という編集メディアの良さなんですけどね・・・そこが足枷になっている映画。
登場人物たちは、電車男よりも素敵な中谷美紀、妻夫木聡は得意な役回りだし、八嶋智人はムードメーカーでグッド。
役者を観るのには良いと思うよ!
あ、あとクレイジーケンバンドの曲も良い・・・。
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2005年07月01日
笑の大学
三谷幸喜の舞台作品を映画化した作品。
舞台の存在は前々から知っていた・・・見たことも読んだ事も無い、タイトルぱくって「愛の大学」と書いて「ワライノダイガク」と読む戯曲を昔書いたことがあるが、ぱくったのはタイトルだけ、今回始めて作品の内容を知ったけど、全然違うものです・・・オマージュでも何でもない。
三谷幸喜の映画というと、「ラジオの時間」とか「みんなのいえ」がありますけど、これらは監督も三谷さんですが、今回の笑の大学は監督は別の方・・・星護さんという古畑任三郎とかをやっていた監督さん。
話は、演劇が規制されて台本が検閲にかけられていた時代。
取り調べ室で検閲官と劇団・笑の大学の座付作家が織り成すコメディー、検閲官の無理難題をことごとくクリアして、どんどん面白くなっていく脚本・・・笑わない検閲官も、徐々に脚本に興味を持っていくのだが・・・。
取り調べ室という密室で繰り広げられる会話劇を、よくもまぁ映画にしたなぁという印象・・・飽きずに楽しめてしまうから素晴らしい、脚本の力か・・・役者の力か・・・。
ところどころに挟まれる外の風景も緩急になっていて、良かったと思いましたけど・・・。
最後の最後までは満足でしたが、終わり方には個人的にかなり疑問が・・・。
もっと秀逸なエンディングを予想していたんですけど、そこには進んでいかなくて、なんともすんなりと終わってしまって、個人的には疑問符。
これは本当に三谷幸喜が望んだエンディングなんだろうか?・・・落ちがあってしかるべきだと思ったのですが・・・。
腑に落ちない・・・私が考えたエンディングの方が、数倍面白いと思うぞ!!
うーん、90%が面白かった分、不完全燃焼・・・しかし、秀逸な舞台作品の映画化は今後も続々と期待いたします。
約三十の嘘もDVD出ていますね・・・借りてきてみようっと!!
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2005年06月24日
電車男
なにかと世間を騒がしている電車男ですが・・・映画見てきてしまいました。
しかも、就職活動の試験すっぽかして、時間ギリギリだったし、受けても受かりそうに無い会社だったので、まぁいいや。
超特急で映画化されて、世間の話題に乗っただけで消費財としての映画なんだろうな、と思っていた(世の中のみんな・・・)訳ですが、どうも映画の評判が良い、クオリティーが高いという評判だったので、見てみたかった。
ので、夏の暑さにやられつつ・・・清涼を求めて、1人スーツ姿で映画館に向かった私。
蓋を開けてみたら、確かに面白い・・・2ちゃんねるでの掲示板の雰囲気をどうやって出すのかなぁ?と思っていたのですが、なかなかスピード感を出しつつ、空気も匂わせつつ、ヴィジュアル的にも楽しめるようにと、なかなかな好演出。
スレッドの向こう側の人たちにも少しだけ物語があるというのも、映画としての厚みを増すのに一役買っている感じ。
電車男を描いた山田孝之は好演・・・オタクっぽさが、弱くも強くも無くて、ちょうど良いバランスで、誰でも気軽に感情移入できてしまう。
スレッドの住人ではないけれど、頑張れ!って応援したくなりますよ。
結構感動・・・純愛ブームだかなんだか知らんですが、普通に良い・・・私も涙したし、劇場中もそんな雰囲気。
とはいえ、そこは2ちゃんねる・・・面白を忘れてはいけない、前半はひたすらに2ちゃんねる的なノリで笑いを作っていくので、楽しく楽しく・・・この辺は脇役陣のパワーもあり・・・。
いや~面白かったわ~~うん・・・こりゃ、演劇は売れないわ。
演劇と映画という事で言えば、ヨーロッパ企画のサマータイムマシンブルースがこの夏はありますね。
踊る大捜査線の本広克行監督が映画化です・・・予告が流れてましたが、楽しそう。
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2005年05月22日
非・バランス
冨樫森監督の監督デビュー作「非・バランス」を鑑賞。
講談社児童文学新人賞を受賞した魚住直子の同名小説の映画化・・・という事です、そうですね、物語自体はこれといった複雑さも無く、ストレートに人間を描いています。
とってもシンプルで、単純にのんびり見れる映画でした。
とはいえ、何故私がこの作品を観ているか?というのは疑問かも知れませんが、先日観た演劇「elePHANTMoon『夢を見る、まどろむために』 」で主役の女の子を演じていた方が、この映画の主役を演じている派谷恵美さんだったからです。
このお芝居で、とってもオーラのある女の人だなぁと思っていて、調べてみたところ上記の作品に主演していることが判明、お気に入りになっていたので、さっそくレンタルして来て見てしまいました。
1000人のオーディションから選ばれたとのことで、やっぱりオーラがあるんだろ・・・って思う、特徴的な顔立ちですし、その雰囲気からは想像できない言葉回しで目を引きます。
彼女の演技に関しては、「先日観た作品とあんまり変わらない」という感想、彼女は決してお芝居が上手い訳ではないので、あしからず!雰囲気が独特です。
作品は、ネット上では概ね好評のようす、私もすんなり見られたかな・・・映画としては?ですけど、物語としてはとっても良い話、毒も無いしね・・・青春!。
オカマ役の小日向文世さんが素晴らしい、感動的にオカマしてました。
邦画の良い意味でのチープさが如実に出ている・・・私が邦画を好きな理由である。
チープな作品は、チープであることの戦い方の中で戦っているので、その安心感が身近で良い。
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2005年05月08日
スウィングガールズ
映画「ウォーターボーイズ」の監督、矢口史靖が描くジャズ女子高生映画「スウィングガールズ」を観ました。
面白い・・・面白いのだけれど物語が面白いわけではなくて、シーン、シーンが楽しいという感じ。
物語自体は、ウォーターボーイズの焼きなおし、更に言えば使い古されている「ダメな奴らが頑張る」物語でしかないのです。
装飾を変えることで、見た目は変わっているのですが、語り口から構造まで同じ・・・ウォーターボーイズがヒットしているので同様な作品を狙う意図は十分に分かるのですが、あまりにもそっくりでそこは残念。
でもま、全体を通して、女子高生の元気っぷりが溢れていて、観ていて楽しい気分でした。
上野樹里なんかは、いまや大人気女優?になっていますし、本仮屋ユイカは連続テレビ小説に出ていて今後に期待という感じ。
このどちらも良い味出していて、私好み・・・この人たちを見るためだけの作品と言ってもいいかも。
加えて、脇を固める役者陣が良い・・・大倉さんも出ているんだね~。
楽しい作品、それだけ。
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2005年05月06日
シザーハンズ
実家に帰ってきて、お芝居に観にいく事も出来ないので、友人に借りていたDVDを観る。
今日は、ティムバートン監督が描くラブファンタジー?「シザーハンズ」を鑑賞。
本当のタイトルは、「edward scissor hands」・・・エドワードという名前の両手がはさみの人造人間の愛の物語。
実は、そんな映画だとは思わずに、「何か恐い映画?」とか思っていたのですが、実際に再生してみたら、想像以上にポップな映画で驚いた。
ティムバートンって言うと、スリーピーホロウとかナイトメアー・ビフォア・クリスマスの印象が強くて、「ホラー」の印象が強いのですが、作品一覧を見ると、凄いいろいろな作品を撮影されているんですね・・・。
映画全体がすっごいポップな色調で描かれていて、対してシザーハンズのエドワードだけが白と黒で表現される。
このギャップがエドワードの孤独であり、奇才ティムバートンのセンスというような気がします。
手がはさみの人造人間ってなると、まず街の人々に受け入れられるまでが1つの山になりそうなんですが、始まって10分で街の人に受け入れられてしまう。
「おい、早すぎ!」って突っ込みたくなるぐらい簡単に受け入れられる・・・エドワードが植木職人としてコミカルに描かれて楽しい・・・この手の映画の描き方と全く異なっていて面白い。
しかしながら、だからこそ後半、エドワードが拒絶されていくシーンがかなり悲しい・・・。
最終的にはエドワードの孤独へと戻っていくのですが、孤独なりのハッピーエンドという感じで、監督の潔さに感銘する。
人造人間と人間の愛としてはこれぐらいがリアルなのかもしれませんね。
雪が降る・・・素敵なアイデンティティでした。
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2005年05月05日
ムーラン・ルージュ
実家に帰ってきて、暇・・・なのでムーラン・ルージュを観る。
友人にDVDを借りたのに全然観ていなかったので、この機会に・・・。
最初に一言言うとすれば、すっごい不思議な映画という印象。
ミュージカルなのですが、豪華なんだかチープなんだかよく分からなくなる・・・そんな雰囲気が、ムーラン・ルージュという豪華だけど外見だけの世界というのを表象しているようで、良かったとは思う。
とはいえ、不思議な映画というのは、まさにで・・・良い映画なのか駄作なのかもよく分からないっていうのがこの映画の批評のような気がします。
ノリが軽すぎてアカデミー賞が取れなかったという意見もあったみたいですが、まさに「良いのか悪いのか分からない」っていうのが真っ当な意見のような気がする。
良いんだけど、悪いんですよ・・・(コメントするとすれば)。
ノリが軽いってのも分かるし、こういうのが苦手な人も多そうですけど、そういう部分ひっくるめて私は好きかなぁ。
シカゴなんかも面白かったけど、それとは全く違うベクトルで頑張っているミュージカル映画って感じ。
馬鹿っぽい作品だけど、それを頑張っているのが良い・・・物語自体はオペラ座の怪人的です。
まぁ、面白かったということでまとめとします。
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2005年05月03日
ゼブラ-マン
哀川翔の映画100本目の記念作、三池崇史監督と宮藤官九郎脚本という豪華メンバーで作成された映画「ゼブラ-マン」を見ました。
久しぶりにのんびり映画を見てしまいました。
予想以上に面白い映画だった・・・まず1つ1つのシーンの作りが丁寧で細かいところに注目して見ると面白いと思う。
脇を固めるキャストも豪華だし、主演の哀川翔もとってもカッコカッコ悪い感じで、素敵な役者さんだなぁって改めて思う。
子役の演技も良いよ・・・普通に泣けるし・・・。
コンピューターグラフィックも馬鹿っぽい使い方というよりは、適材適所的な感じで、見ていて苦痛じゃない・・・ただのヒーローものではなくて、ヒーローになりたい大人ものですから、大人が見ても楽しめると思うなぁ。
ゼブラ-マンっていう作品が本当に過去にあったんですね・・・私はてっきり映画の中だけの設定かと思っていました。
7回で打ち切りになってしまった作品が、実は未来への予言であって、その中で起きていることが今実際に街で起きている・・・っていう素敵な設定。
ゼブラ-マンが好きだった小学校教師、市川新市は手作りゼブラ-マンの衣装を着てヒーロー気分を味わっているのですが、そんな彼に本当にゼブラ-マンの力が宿ってしまう。
事実を物語に盛り込んだ、挑戦的な構造ですね。
思いもよらずに良い作品・・・感動しました。
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2005年04月06日
エターナル・サンシャイン
久々に映画を観に行く・・・何が見たいかという事になってこの映画を選んだ。
この映画、ラブストーリーなんですけど、きっとそういう映画だと思って観に行くとかなり痛い目を見ると思いますよ・・・ヤフーでのレビューもそんな感じ。
エターナル・サンシャインなんて洒落た名前がついてますけど、何がエターナルなんだか?私には分かりませんでした。
アカデミー賞脚本賞を受賞している本作品、脚本はチャーリー・カウフマンが書いていますが、この人の他の作品は、マルコビッチの穴とかアダプテーション・・・正直言って「普通の」物語ではありません・・・それが「売り」の脚本家なので、そこを非難する気はありません。
そんな脚本家が書いた恋愛物語がその辺の作品と同じような作品な訳がなくて、変な物語なんです。
だから、見るほうもちゃんとその辺を知って観に行かないと、きっと「なんじゃこりゃ!」ってなると思いますよ・・・気をつけて。
そんな意味の分からない脚本を書く脚本家に加えて、ミュージッククリップ界の巨匠ミシェルゴンドリーが監督してるんですから・・・ちなみにこの人は、編集に編集を重ねる映像で有名な映像作家。
そんな人が監督ですから、不思議な映像世界が広がります。
もう、恋愛映画と思って見ちゃ駄目です・・・変わった人たちが作った変わった映画だとおもうべし。
ジムキャリー演じるジョエルは彼女(クレメンタイン)に振られる・・・彼女との記憶を消す為に処置を受ける彼だが、徐々に消えていく彼女との思い出の中で、その大切さに気が付きそれを止めようと試みる。
しかし、削除する作業は寝ている彼には止められない・・・だったら彼女を他の記憶の中に隠すことを試みる。
果たして、彼は記憶を守れるのか!
この記憶の世界が面白い・・・脚本もさることながらミシェルゴンドリーの映像マジックの宝庫!
リアルを作り出す映像マジックというのもありますけど、こちらは見たことの無い記憶の世界、しかもどんどん消えていく記憶の世界の形を映像化しているので、誰も見たことがないイメージです。
そのイメージの膨らませ方の面白さ・・・世界的に有名な監督が描くマジックがこれでもかと堪能できる。
面白かった!・・・って私は思えるけど、興味ない人はどうなんだろう?・・・結構お客さんはいたみたいだけど。
恋愛映画だとみると、とってもつまらないから!!残念!!
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2005年02月24日
オペラ座の怪人
ジョエル・シューマカー監督の「オペラ座の怪人」を鑑賞。
映像がとっても綺麗でした。
オペラ座の豪華絢爛さに、あ~実際に客席で見てみたいなぁと思いました。
ああいう楽しみをしていた世界もあったのですねぇ・・・うらやましい。
そして、歌も良かったぁ・・・歌いすぎだろ~って思ったですけど。
途中、飽きてきてしまった時間もありましたが、全体を通してクオリティーの高い曲が多くて、画面との相乗効果でとっても満足。
しかしながら、おんなじメロディーで果たして何種類の音楽があったのでしょう?
もろくも泣いてしまいました・・・映画館で涙をガッツリ流してしまいました。
オペラ座の怪人、ファントムの悲しさに一撃・・・寂しさの先に、愛を知った怪人が抱いた感情の、美しさとそれがもたらす孤独。
なんか、最近お疲れモードな私の胸にいやに響いてしまいました。
そういう悲しみ、あれは怪人という殻を被った悲しき男の報われない愛の物語でありました。
オペラ座は、ファントムが見た希望の夢の世界で、地下の世界はファントムの心理・・・仮面は、夢とか心とか自分の弱い部分を隠す為の盾なんです。
そして、醜い顔は孤独の結晶・・・クリスティーナによってその醜い顔を受け入れてもらえたファントムは、孤独から解き放たれて、人としての心で彼女に行くことを命じる。
愛する人の幸せを願った怪人・・・。
悲しすぎる・・・ドワ~~~(泣)。
最後のシーンで、また・・・ドワ~~~(泣)。
あ~しっかし疲れる映画だった。
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2005年02月21日
雲のむこう、約束の場所
新海誠監督の「雲のむこう、約束の場所」を鑑賞しました。
新海誠と言えば、「ほしのこえ」がDVDのみでの販売にも関わらずめちゃくちゃ売れて一気にお金持ちになってしまった孤高のアニメーター兼監督さん。
ほしのこえは、ほとんどの作業を1人でやったんですよねぇ・・・実際には後ろに企業のバックアップはあったのですが、基本的にマックを片手に1人でこれだけの作品が作れるようになってしまった世の中に、コンテンツ業界が驚いたという作品。
実は、私はその前の作品「彼女と彼女の猫」をテレビで見て知っていたんですよねぇ。
メールで2回だけやり取りしたことがあります・・・なんでって?
大学2年の時に、学園祭でインディーズムービーフェスタを企画した時に、彼女と・・・を出品してくれないか?と交渉したことがあります。
著作権が、新海氏に無いと言うことで、作品を提供してもらうことは無かったですが・・・。
今思えば、私の先見眼が露呈した出来事かも?・・・んなことはない。
レビューは後々書きます。
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2005年02月03日
グッバイ、レーニン!
大学の図書館に何故か置いてあった・・・なんで?
それは良いとして、前に井筒監督が「めっちゃええ!」と大絶賛していた映画だったので、じゃ見てみよう!という感じで、見てみました。
ヴォルフガング・ベッカー監督の作品であります。
東ベルリンの時代から壁が崩壊しドイツが統一されて資本主義国家へと変わっていくほんの1年にも満たない急速な時代の流れに取り残された母親とそれを巡る家族達の物語。
簡単なストーリーを言いますと、母が昏睡状態で意識を失っていた間に東ドイツは社会主義から資本主義に一気に変革、奇跡的に意識を取り戻すも強い刺激は死を招くと言われたアレックスは、社会主義を心から信奉していた母が、祖国の今の現状を知ったらきっとショックが大きすぎると考え、それを隠し続けることを決める。
そして、食事やらテレビやら旧東ドイツの生活を再現する為に試行錯誤を繰り返す。
そんな母親への愛情がこの映画の見もの。
そこまでするか~という努力に微笑ましく思う部分もあれば、ポロリと涙の一粒も落ちてしまうエピソードもあり。
丁寧に映画を作っているという感じ、役者達も名前が通っている人が出ているわけではないのだが、みな自然体という印象で、華も無く曇りも無く・・・あの時代が再現されている気がする。
母親にとって、もっともすばらしい最後をでっち上げていく過程、ロケット飛行士という象徴が社会主義を世界レベルで表象していく・・・最後の嘘は本当に素敵だった。
思うんだ・・・私は母親はきっと知っていたのではないか・・・敢えて騙されていた、それは息子が自分の為に一生懸命にしてくれる愛だから・・・。
そんな気がする。
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2005年01月29日
裸足の1500マイル
フィリップ・ノイス監督の「裸足の1500マイル」を鑑賞。
1931年、オーストラリアでの事実に基づいて作成された映画。
アボリジニと白人の混血である3人の少女の元に、ある日、アボリジニ保護局の人間がやって来て、政府の政策に従って彼女たちを拘束、母親から引き離して施設に強制収容しまうというストーリー。
自分達の村から1500マイル=2400キロ離れた強制収容所から逃げ出した3人は、追跡人や警察から逃げながら母の居る村を目指して歩きつづける。
途中、人に助けられながら、ただ母親に会いたいという思いで・・・。
本当に子供が2400キロもの距離を2ヵ月掛けて歩けるものなのか?そこはとっても疑問ではあるのだが、まぁ詳細な事実は別として、ただただ歩きつづけるという物語なのですが、上手く観客を飽きさせないように、主要なシーンだけを繋いでいっていましたね。
気が付くと映画の中では、一週間ぐらい過ぎていました。
それと、追跡人という追いかける人間にかなりフューチャーしていたおかげで、逃げる:追いかけるの構造が出来ていて、きっとそういうスリルを持ち込んだところが良いポイントだったと思う。
得てして、逃げる少女達にスポットを当てすぎになりそうですが、ちゃんと追いかける人間にも花をわたしている。
この追跡人と呼ばれる男がまた個性豊かな表情しているんだよね!。
良い話ですが、感動するまでには至らず・・・事実は事実ですから、最後どうなるのか初めのうちから目に見えてましたからね。
そういう意味で、フィクションじゃないということは難しいものです。
音楽が結構良い・・・と思っていたら、なんとピーターガブリエルが音楽作っているんだってよ。
ビックリ!!・・・サントラ借りてこようかなぁ。
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2005年01月26日
マルコヴィッチの穴
スパイク・ジョーンズ監督の映画「マルコヴィッチの穴」を見ました。
監督のスパイク・ジョーンズはこれが映画監督デビュー作・・・その前は音楽のプロモーション用のクリップ製作で有名だった方。
ミュージッククリップで有名な方にミシェルゴンドリーなる方がいるのですが、こちらは映像マジックといいますか、映像の編集テクニックをこれでもか!とつぎ込んで作る作風で有名です。
それと比較すると、スパイク・ジョーンズはもっと物語で魅せるタイプの作品が多い。
確かに映像の編集も多様はするけれども、もっと不条理とか人間の感性を覆すところに面白さを発揮する監督ですね。
スパイクは、全体を獲得するための要素としての映像技術。
そういう意味では、ミシェルゴンドリーの作品は映画には出来ない。
なぜなら、あまりにも編集がきつ過ぎるし、二時間もの作品を映像マジックだけ魅せて行く訳には行かないからだ・・・きっと観客は疲れてしまう。
だから、彼には5分ぐらいの作品がちょうど良いのだ。
対して、スパイクは人間の感覚を覆すという意味での作品に終始している・・・マルコヴィッチの穴を見ても分かるのだが、7と2分の1階という物語にはおよそ関係しない不条理が実は観客に新鮮さを与える。
その意味で、まさにスパイクらしい作品だったといえるだろう。
話は、映画の中で俳優として登場するマルコヴィッチの頭の中に入れる穴を見つけるところから始まる。
この穴に入るとマルコヴィッチの感覚と同化し、あわよくば、マルコヴィッチを操ることさえ出来る・・・そして15分経つと高速道路の脇の草原に落ちてくるんだ。
正直、どうしてそうなるのかは何も語られない。
結局、そういう事実だけが語られ、それをとりまく不思議な物語が展開する。
例えば、マルコヴィッチの頭の中にマルコヴィッチが入るとどういう世界がそこにはあるのか?
同時に複数の人間が入ると?頭の中はどうなっている?
精神世界を映像化するという試みにかこつけて、スパイクは映画の中で、いろいろな映像マジックを観客に見せ付けていく。
それが本当に正しいのか、理屈は通っているのかは全く無視して、ただ映像がある、だから貴方に見せてあげる。
そういうスタンスで、ミュージッククリップのような不可思議な世界が、うまく物語の筋と重なって1つの映画であって、幾つモノ映像作品のような物語を作り上げている。
物語の筋とか役者がどうのこうのというよりも、これは1つの映像作品だ。
エンターテイメントとして、十分に見て面白い・・・ぜひこれも見た後は、スパイクのミュージッククリップも見ることをお勧めする。
そうそう、ロストイントランスレーションの監督のソフィアコッポラと結婚していたそうです。
あれも良い映画だった。
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2005年01月24日
ドリームキャッチャー
久々に面白い映画を見た。
ローレンス・カスダン監督の「ドリームキャッチャー」。
映画の予告を覚えている人がいて、もし映画を見ていないなら見て欲しい。
予告編を見ると、ホラー映画かと思わされます・・・そういう編集で作っているんですね。
雪山という情景と、ドリームキャッチャーというタイトル・・・悪夢か何かの物語かと思った人?はーい、私です。
映画が始まりました・・・お、カッコイイオープニングだ・・・重低音の旋律が恐怖感を煽る煽る・・・これは怖そうな映画だなぁ。
楽しみ楽しみ・・・。
前半の45分ぐらいまでは、ホラー映画みたいで、「おっ!これから話はどうなっていくんだ?」と期待に胸を膨らましました。
映像編集が丁寧で、曰くありげな映像がどんどん出てくるので、楽しくてしょうがなかったです。
実は、ここまでで映画が終わってくれると、きっと私は良い映画だったなぁって思ってしまったかもしれません。
だって、本当に前半と後半で話が全く違うんですもの。
前半は何かゾクゾクと人間の心の奥を抉る様なシーンが続いて、期待させておいて、なんと蓋を開けると、エイリアンがいっぱい出てくるSF映画だったんですよ!!
がーーーーーん!!!!!!
エイリアンが話のテーマなんて、どこにも書いてないやんけ!
100人が100人、悪夢が人の心を浸食する的な物語だと感じたはずなのに!
エイリアンが出てきて、人がいっぱい食べられちゃいます・・・正直、エイリアンがいっぱい出てきてから1時間ぐらいは、「あ、これは全部悪い夢だった的なオチだ」と、自分を一生懸命信じ込ませていました。
でも、それも全て無駄に・・・。
物凄いお金を掛けて撮影されたB級映画みたいな物語・・・そういう意味で面白いのです。
そんな、意味の分からない映画、なかなかないものですよ。
世界中で、総ツッコミですよ・・・三村並みに「エイリアンかよ!!」。
180度回って価値がある作品かもしれない。
けど、限りなく駄作である・・・前半だけは個人的に100点をあげても良いと思う、それぐらい視聴者を引き付ける魅力ある始まりだったと思う。
誰もエイリアンなんて見たいと思ってませんから!!残念!!
前半が面白いから意外に満足・・・斬り~~~!!!
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2005年01月20日
マルホランド・ドライブ
デヴィッド・リンチ監督の作品「マルホランド・ドライブ」を観賞。
正直意味は良く分からない。
徹夜明けで睡眠不足の中見たので、集中力も散漫になっていたと思うけど、きっとめちゃめちゃ集中して見ていてもきっと意味判らないと思うなぁ。
デヴィッド・リンチって名前は確かに良く出てくるけど、実際に映画は観たこと無いなぁ。
ストレイト・ストーリーっていう映画を見ようとして、寝てしまったことはあるけど、あれとは全く路線の違う映画です。
簡単に言ってしまえば、「夢」の映画です。
そう、だから何でもアリという感じで、解体されている要素を闇雲につなぎ合わせているよう。
まぁ、実際ちゃんと物語らしきものはあるのだが、そこに殆ど意味は無くて、こういう映像を撮るために必要な道具でしかない。
時間軸を考えると、前半が後半で、後半が前半という物語になっている。
前半部は前半部で、1つの物語としてきちんと成立しているので、「ん、この後どうなるのかな?」と考えながら観客は映画をみることになるでしょう。
一瞬、サスペンスのような匂いを醸しつつ、でもなんだか変・・・この物語が最後に綺麗に意味解決されて終わったらすごいなぁ。
私はそんなことを思いながら見ていました。
でも実は、その前半は、後半で・・・伏線と思われていた全ては、結果というか実際には夢なので意味がないものというわけです。
結果(語弊はあるように思うけど)だけを見せておいて、最後に伏線を見せることで、全体が一本に繋がるというのが基本コンセプト。
こういう映画だと、有名なのに「メメント」がありますけど、あれはどんどん時間をさかのぼっていく映画・・・DVDには正しい順序で見れる機能があって面白かった。
ですけど、決定的に違うのは、メメントは実際の現実から離れてしまうことは無くて短期記憶能力しかない男の目線で書かれるので、結果と伏線が明確なものとして最終的には私達の前に姿を現しますけど、マルホランド・ドライブは結局「夢」か「妄想」かよく分からないところに、現実の要素が入り込むので、最後まで見ても完全にパズルが組みあがるわけでもなく、絶対に合わないピースが幾つもまだ残っている感じです。
夢の物語というのは、私自身は苦手なわけではなくて、演劇なんか見ていると完全に合理的に話が纏まる方が稀な世界ですから・・・。
でもやっぱり、映画で似たようなものを見せられると、ちょっと耐えられない。
メディアの違い・・・それに求めるものの違いってこんなに大きいのかと感じた次第。
映画は面白いというか、見て損は無い感じ。
ただし、不安になる人はかなり不安になるし、耐えられない可能性もある。
そういう、監督の感性の塊ですので、あしからず。
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2005年01月17日
ファインディング・ニモ
ディズニー作品のファインディング・ニモを見ました。
製作はPIXER社ですね・・・もう超有名なCG製作スタジオなので説明の必要はないでしょう。
アニメーションの世界にもいろいろな分野があって、日本が得意とするセルアニメーションのものから、粘土とか人形を使ったものなど(これらは欧州が強い)、そしてファインディング・ニモを始めとする3DCGアニメーションがありますが・・・アメリカはダントツにこの分野が強いですね。
アニメーションは日本の文化である!なんて言いたくなる私ですけど、CG技術から派生する3Dアニメは完璧に日本は負けていますね。
ファインディング・ニモを見て感じたことですが、これはすごいという感じ。
どれほどすごいのかなんてことは言葉では言い尽くせないので、見ていない人には実際に映画を見て欲しいのですが、海の底の美しさとか光の揺らめきとか・・・すべてはイマジネーションの世界なのですけど、あれだけのリアリティーで迫られるとふと現実感を感じてしまいます。
話自体は完全に子供向けなんですが、全然大人も楽しめる。
子供にとってはああいう高精度のコンピュータグラフィックなんてものは、生まれた時からある技術ですから、そういう意味での感動は無くて、普通にアニメとして物語やキャラクターを楽しめるのでしょうけど、大人にとっては自分達がこれまで観たことの無い世界を具現化したものとしてまず衝撃ですよ・・・そしてまたその精度の高さに感動すらさせられます。
正直、お金があるっていうのはすごいことだと思いますね。
アメリカがこういう作品を作ることが出来るのも単に市場規模の問題があって、作品にかけるお金の額が、日本とは一桁どころか2、3桁違うんですから・・・そりゃ、日本では未だに手作業のセルアニメーションが趨勢を極めているさ!!
こういう分野でアメリカに負けるのは悲しいなぁ~って思うのですが、正直大敗ですよ・・・普通にファインディング・ニモを見てたら楽しかったし、感動したし・・・。
万人受けの、エンターテイメントな作品を作るよなぁ・・・ハリウッドはさ!!
また、キャラクターが可愛い・・・もう、むかつくぐらい上手い。
ニモは右のひれが小さくて上手く泳げないという設定なのですが、だからバランスを保つ為にその小さいひれを一生懸命パタパタしてるんですよ~~私、小さい子が頑張っているところに泣き所がある人間なので、ハートにギューーン!!ですわ。
ハリウッドって言うところは、アート性を限りなく切り捨てていって、どれだけ多くの人間に受け入れられる作品を作るか、エンターテイメントにするのか・・・そうやって巨大な市場を作り上げ、それを今でも維持している部隊ですからね。
言い方悪いですけど、巨大な文化的軍隊といっても過言ではない・・・世界でどれだけの国がその植民地にされていることか・・・。
ま、結局お気楽に楽しめるという意味で、最高の暇つぶしツールな訳ですが。
個人的にはハリウッドの作品って嫌いで・・・欧州の映画(小さな映画館とかでしか上映しないような)ばかり見ていた時期もあったのですが、何せそんな映画を見ていても誰とも話が合わないので、映画好きとは言えない訳ですよ。
だから、ちゃんとハリウッドの映画も見ておかないとって・・・そういう思いで最近は頑張ってハリウッド系の映画を見ています。
ファインディング・ニモは本当に良い・・・まぁ、ピクサー社の作品はどれも良いのですけどね。
あんまり内容濃くないけど、今日はこれぐらいで・・・普通に楽しいアニメーションです。
完全に子供向けのアニメーション・・・。
ちなみに日本のアニメーションが海外で人気があるのは、大人向けだからです・・・だから変態とかいわれるんでしょうね。
う~ん・・・矛盾?・・・でもないか。
大人向けって書くのが問題ありなのか・・・アニア向けか・・・う~んそれも見誤っている気が。
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2005年01月12日
下妻物語
中島哲也監督の下妻物語を見ました。
監督のプロフィールを見るとまともな映画作品無いですねぇ・・・大丈夫かしら?
と思ったら・・・CM界では有名な監督さんみたい・・・。
茨城県は下妻のロリータ少女、桃子(深田恭子)と地元のヤンキー少女イチゴ(土屋アンナ)の友情物語・・・茨城は下妻がメインという設定が絶妙・・・茨城という地元は当にヤンキーが未だ原人の如く生存する日本でも珍しい地域ですから。
それに+ロリータファッションという現代の息吹が吹き込んでいて、そのギャップがまずは歪んだ雰囲気を醸し出していて良い。
加えて、脇を固める俳優陣の層の厚さがこの映画の質をガクンと引き上げているといえます。
どの役者も可哀想なくらい一瞬しか出てこないのですが、個性を露骨に出している・・・それの為に見るもの全然悪くない・・・劇人にとってはこれ以上無いくらい、良いメンバーですよ。
実は、この映画を見ようと思った理由に、毛皮族の面々が出演されているから・・・町田マリーとジュンリーはどこにいるのか分かりましたよ。
加えて、大人計画のメンバーは流石という印象。
えっと、深田恭子は可愛いよなぁ・・・ロリータが似合う顔と体系ですよねぇ。
ほわーんという演技はお手のものという感じ、「この人、地でしてるんとちゃうん?」というぐらい、似合っています。
それから比較すると、ちょっと喋り方がフカキョンのレパートリーに無くなると急にヘタクソになります。
監督がCMのディレクターで有名な方ということで、映画の展開が早くて良い・・・カットの割がやたら多いし、CM的なパッとした印象で見せて行くという表現が目立つ。
緑と青の色にかなりフューチャーしていましたね、それが田舎のイメージとして正しいものですし、それを以上に協調する方策をとっていました。
アニメは要らなかったかな?・・・と思うのです。
映画として素晴らしいというよりも、全体を通して、映像表現として楽しめるものでした。
音楽良いなぁ・・・なんか菅野ぽいと思っていたら、やっぱり菅野よう子でした・・・サントラ、ゲットだぜ!!
物語は、嶽本野ばら氏の原作とのこと・・・私は読んだことありませんが、知り合いがお勧めしていたのを覚えています。
小説もこういうノリなのかなぁ・・・そうだとしたら想像とずいぶん違いますね。
今度、一冊読んでみることにする。
全体的にテイストはポップ・・・ロリータを扱っている割にはキュートではないのですね。
テンション高いので、ずっと最後まで飽きずに見られます・・・これも全て、土屋アンナ以下、周りのキャストのテンションのお陰。
そういう意味でも見て損は無いよ!得るものも特に無いけど。
面白いので、よし!何度笑ったことか・・・。
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2005年01月08日
ユージュアル・サスペクツ
ブライアン・シンガー監督のサスペンス映画「ユージュアル・サスペクツ」を観賞。
監督の力量、役者の上手さ・・・そういうものを完全に凌駕してしまった脚本がこの映画の見所でしょう。
もしも、貴方がここまで読んできて、この映画を見る気があるのならば、この先は絶対に読まないほうが良い・・・それ以外の方はどうぞ・・・。
この物語は、ある1人の視点を通して語られる物語である。
まぁ、こういう視点を物語の語りべとして採用する場合は、往々にしてそこに何かしらの意図があるものである。
これは表現技法としてはごく一般的なものであって、シェイクスピアより始まる劇中劇という方法の持つ「主観性」を導入するためのツールである。
こういった方法は、何十年も前から使われている方法で、映画や演劇に止まらず小説という分野でも良く使われる方法で、この方法を使う意味としてもっとも多いのが、観客のミスリードを誘うというものであろう。
物語を描く際に、してはいけない事の1つとして、嘘を描いてはいけないというものがある。
物語の中で嘘をついても全く問題ないのだが、物語そのものが嘘をついてはいけないという暗黙の了解がある・・・なぜならこれをしてしまうと、物語に矛盾が発生して観客にとってフェアではないからである。
これはミステリー小説では通説で、物語の解決の為に必要な項目は小説内にしっかりと書かれていなければならない・・・つまり、登場する探偵が、読者の知らないことを利用して問題を解決してはいけないことになっている。
そういう状態で、では如何にして読者に物語の誤読をさせるか・・・つまり、フェアな立場を保ちつつ、物語に嘘を入れ込むにはどうすればよいのか?
そうやって考え出された方法の1つが物語の中の人物の視点で描くという方法である。
こうすると、物語の嘘が語りべのついた嘘とイコールになるので、語る人間さえ嘘でなければこの物語はフェアな物語になる。
それはつまり、人間の主観というものは基本的に嘘が入り込むし、記憶が間違っても、さらには強調されたりしても、それは人間が語ることだからまぁしょうがない・・・そういう意識が観客に芽生える。
その安心感が、実は物語を書く人間にとって嘘を紛れ込ませる為の恰好のポイントとなるわけだ。
本作品もまさにそのポイントを巧妙についた作品である。
正直言って、手法自体はかなり使い古されたものであるので、真の犯人が一体誰なのか、こういう手法に慣れている人間はきっとすぐに分かるだろう。
この映画の面白さは、最後の3分に組み込まれている。
そして、観客的な視点の代弁者としての刑事がいるのだが、この人間を配したことの上手さに完敗である・・・実は、観客は映画を見ていくうちに、この刑事のポジションへと同化させられていく、この刑事が語りべとしての男に質問をしていくという形式上、どうしてもその位置に観客は置かれることになる。
上手いのはここからで、刑事のミスリードが、あたかも観客のミスリードとして認知されるところにある・・・これによって観客は一旦「あ~なるほどね」という形で物語の結末を見せ付けられる。
しかし、これは刑事の誤解であり、すなわち観客の誤解となる・・・そしてラスト3分・・・刑事は事の真相に偶然にも気が付かされる・・・そしてそれは観客の気が付きとして認知される。
この瞬間に、映画を見ているものの思考は気が付いたのがあたかも自分であるかのような錯覚を刷り込まれる・・・そしてもう後は、その物語の構造の上手さに感動を覚えるだけだ。
こうして観客は映画そのものにフェアな印象を持ちつつも、完全に騙されたという感覚を手に入れる。
これは、単純な心地よさへと昇華されていく。
この映画は、こういう観客のミスを誘うもののなかでも、単純に上手い作品だと思う。
それは最後の一瞬の綺麗さに起因する。
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2005年01月04日
キューティーハニー
永井豪原作で70年代に一世を風靡したキューティーハニーを基に「新世紀エヴェンゲリオン」の庵野秀明監督が実写映画化。
とのこと・・・正直言って面白かった。
庵野秀明といえば90年代にエヴァンゲリオンで社会現象を巻き起こした張本人、この作品は、アニメーションとは思えない緻密な描写と難解な物語で、大人の心を掴んだことで、あそこまでの現象になった訳ですが、果たしてそんな彼が描く痛快実写映画はどんなことになっているのでしょうか?
庵野氏はこれまでにも数本の実写映画を撮っておられますが、どれもエヴァほどのコンセプトが見えてこない、どれもヴィジュアルへの欲望というものが見えてはいるのですが、終始安穏とした世界観が続き、緩急の表現に乏しかったと思いますね。
確かに監督は、もともと特撮の世界から、アニメーションに入った人間なので、ビジュアルへの欲求が強い、特に特撮畑というのもあり、アニメーションでもエフェクトと呼ばれる特殊効果の描写に定評があり、風の谷のナウシカの巨神兵の絵が彼の名を一躍有名にしたということからも、彼のセンスと欲求が見て取れる訳である。
それと比較すると、やはりエヴァ以降の実写作品には、確かにアニメの方法を利用しているなどの斬新な映像はあるものの、どれも完成に至っていないというか、中途な印象を受けていた。
そこに来て、ついにキューティーハニーというアニメを実写化するというコンセプトがでてきた。
確か、彼はやっと自分がやろうと思っていることを具現化できる段階にきた・・・今はこれが作りたかったと言っていたと思います(当時)。
実は庵野監督、引用の天才でありまして、特撮や映画、アニメーションなどの諸要素をパズルのように統合する力に優れている人なのです。
エヴァも物語自体は、殆ど意味の無い、聖書や神話などをパズル的に統合した物に過ぎないのだし、不思議の海のナディアも特撮やアニメの引用の塊として有名です。
結局、彼のそういったセンスを有効に展開して撮影された最初の実写作品と言っても過言ではないでしょう。
それまでの作品とはその点が大きく違います。
彼の知識にある、さまざまな作品の断片を上手く利用している本作品は、いろいろなところに要素が散りばめられている・・・だから、1回見ただけでは確実に見落としているところがある、そんな作品に仕上がっている。
そして、彼の持つ特撮とかSFアニメの手法がCGによって実写と融合することで、それまでに見たことの無い、映像体験をすることも可能である。
それらが有効に絶妙なバランスで組み合わさっている。
ようやく、彼の特撮・アニメで培った技術や知見と実写という今彼がやりたい領域がつながり始めたその最初の一歩という気がします。
更に発展・展開すると、また彼の名が世に出て行くことになるかも知れませんね。
そして、何より普通に面白い。
キャストが意外にすごくてビックリ・・・。
佐藤江梨子は普通にキュティーハニーな体系だし、漫画的な諸動作の効果音を口でワザワザ入れているのが可愛い。
市川実日子は最近個性派女優で、結構テレビ出てますよね。
独特なお顔ですが、雰囲気は良いです・・・そこまで演技派ということでもないでしょうけど。
及川光博は出てきてイキナリ歌をうたうわ、片桐はいりは馬鹿っぽいわ、松尾スズキも出てるしね。
良い役者を見繕っていて、それだけでも十分見る価値アリ。
あ~楽しかった。
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2004年12月23日
イノセンス
何を一言で語るかといったら、映像美に尽きる映画だと思いました。
以前、六本木ヒルズで草間弥生の展覧会を見た折に、たまたま隣でイノセンスの映像美にスポットを当てたイベントがやっていたので、ハイビジョンのCGグラフィックスを見たことがありました。
実のところ、そこで見た映像がこの映画における見るべきポイントのすべてだったような気が、本編をみた後の感想として出てくるのです。
リンク先の批評では、なんか意見が真っ二つに分かれているようですが、まぁどちらの意見も視点を見誤っていると言える。
それは、物語の内容が分かる分からないの問題はもはや重要ではないということだろう。
使っている用語が分からないとかいう発言も、もうそこには記号としての意味しかなくて、物語の世界を構成するための道具としてとらえる方が適切だ。
実際に語られる物語はすでに使い古されているものであるし、だからといって批判するべきものではない・・・内容に沿う訳ではないが、すべてはデータなんだ。
だからそこに議論を向けるのはそもそもの間違いで、そこには価値は無い・・・押井守という監督が携わる意味から考えても本質がそんなところには無い事があからさまだ。
すべては、彼が見るイメージを形にする為だけに価値を持つ。
であるから、観客をそこに価値を見出して、判断しなくてはいけないと思うんだ。
その意味を踏襲して判断するならば、映像美としては十分に視聴に耐えうるし、見るだけの価値は十分ある。
ただし、映像的価値のみだけを語るにしても、もうある程度の限界なのかなという気がする。
やはり、前作、「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」のインパクトは凄かったな・・・そういう結論に至るわけだ。
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2004年12月21日
猟奇的な彼女
韓国クァク・ジェヨン監督の猟奇的な彼女を観賞。
本作品、韓国で大ヒット・・・日本でもそれなりに受けてましたね。
ハリウッドがリメイク権を買って行ったというのでも話題になりました。
「僕の彼女を紹介します」という本作品の監督と女優のチョン・ジヒョンのコンビ復活映画はただいま上映中であります。
率直な感想は・・・んなアホな~って突っ込みしたくなります。
ストーリーの問題というよりも監督の趣味趣向の話ですが、なんでわざわざ観客が物語の展開をミスリードするようなシーンを入れるのかが良く分かりません。
映画見てて、「え~~」といううなり声を上げつつ、その数秒後に「なんじゃそりゃ!」って突っ込むシーンが3箇所ぐらいあって、姑息な手段にちょっと嫌な気分・・・。
物語は、ものすごく感動するというわけでもなく、笑うほど面白いということでもない。
後半に多少良いシーンはありますけど、内容がそれほど濃いということではなくて、まぁ普通の恋愛切り抜いただけじゃ、そんなに映画になるようなエピソードはないからな・・・いろいろとエピソードを散りばめたんだな・・・という感じの映画です。
しかし何しろ、女優のチョン・ジヒョンが良い。
まぁ見た目が綺麗なのは必要条件として、キレッぷりが何とも可愛らしいという言いますか、多少振り回されたいという男心といいますか、そういうところがモロに出た映画という感じですね・・・男が見て面白い恋愛映画という意味では新しいかもしれないと思う次第。
さすがにここまで猟奇的だとムカつくと思いますけど、この半分ぐらいの振り回されぐらいがちょうど良いのではと思うので、人間なにごともバランスです。
それでまた、この女優の怒った顔も素敵なんですわ~~笑顔も良いのですが、怒ったのが良いと怒らせたくなる・・・これもまた心情です。
ですから、女優をみる為にこの映画を見るのは悪くないでしょう・・・その為だけの映画です。
彼氏の役の奴がオレの知り合いに顔がそっくりで、なんでこいつが映画出れるんだ?という顔です・・・(笑)。
僕の彼女を紹介します・・・気になります。
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2004年12月20日
時計じかけのオレンジ
近未来の世界における若者の暴力とSEXを取り巻く環境を、それとはことごとく切り離されているといえる洗練されたヴィジュアルとクラシックの楽曲によって操作することで、その狭間に観る者は気持ちの悪い倒錯を覚えさせられる。
しかし、いつしかその倒錯が心地よさとなって押し寄せる。
そんな作品だろう・・・前半の印象と後半とのズレは物語的な展開も去ることながら、あまりにもかけ離れたセンスに打ちのめされた観客が、ようやく自分の中に受容器官を作り得たタイミングともいえる。
いつしか観客はその受容器官が受ける刺激を麻薬のように楽しみ欲するようになるのだろう。
そんな気持ち悪さと良さ、それが織り交ぜられた作品といえる。
設定は近未来ながら、1971年当時からしてもここまでの異常な世界は今だ具現はしていないだろう(いないと祈る・・・)。
そのあまりの奇抜なヴィジュアルはこのご時世に生きる私にとっても受け入れ難いものでそのセンスは決して人間の発展の先にあるものとは到底思えない・・・それはキューブリックの脳の中にある人とは異なる部分の想像ではないか?
しかし、主人公を演じたマルコム・マクダウェルの演技はすばらしい。
そのイメージをあれほど的確に表現しえた技術に感服するし、そのリアリティー(私達の経験の中に無いイメージにもかかわらず)を観客に植え付ける存在感には嫌悪すら覚える。
それほど、映画の中のさまざまな映像は我々のイメージを殺していく。
それは、虚構の現実感であり、それを体現する主人公のいまここにいるという虚構の事実。
イメージの斬新さに話を移すが、1971年にこの作品が作られている・・・そして23年後の今、この映像を見る私にとってそれは今にとっての近未来を彷彿とさせるんだ。
きっと、映像の中の何もかもが、人類のこの歴史の流れとは隣り合わせの1つずれた世界のなにもかもなのであろう・・・そうと考えなければこの不可思議な事実を説明しようが無い。
届きそうで、絶対に届かない、そんな世界の産物を表現したキューブリックの世界に還元されていく。
つまり、キューブリックのイメージの卓越したセンスが人々を掴んで・・・そして届かない現実に安堵する。
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2004年12月14日
たそがれ清兵衛
山田洋次というと私の中には寅さんしかないのですが、本作品は映画館で予告編を見たときから「お、良さそう」って思っておりました。
しかしながら、話は本当に何も無くて、無難な映画という印象、可もなく不可もない・・・時代劇のコンセプトを踏襲しつつも切った張ったの世界にはなってないので、そういうものを想像すると少し物足りないか・・・。
切ない恋の物語で、その切なさとムズムズする感じに、共感を覚えるところはあります。
真田広之は持ち前の雰囲気で難なく乗り切ってしまっている感じがして、彼の乾燥した演技には彼自身の香りしか漂ってこなかったので、それは残念かな。
宮沢りえがすごい!本当に見直したというか、この作品は彼女のみでその体裁を保っていると言っても全然過言じゃない・・・ホントすごい存在感。
というわけで、忠実に人間の描写にこだわるのは良いのですが、私には物足りない感じ・・・少し年齢のいった人には、世界やストーリーは心に来るものがあるのではないかと思います。
おじさんは涙がホロリ・・・そんな作品?
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