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2007年02月27日

3月~の小劇場系注目公演スケジュール

2月22日~3月4日
庭劇団ペニノ『笑顔の砦』at 下北沢駅前劇場
http://www.niwagekidan.org/
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3月1日~4日
パラドックス定数『プライベート・ジョーク』at サンモールスタジオ
http://www.paradoxconstant.com/labo/
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3月2日~3日
Nibroll『no direction』at パナソニックセンター東京 有明スタジオ
http://www.nibroll.com/

3月2日~11日
東京デスロック『東京デスロックのアトリエ公演 unlock#1』at アトリエ春風舎
http://www.specters.net/deathlock/
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3月2日~13日
MODE『変身』at ザ・スズナリ

3月2日~3日
ユニークポイント『イメージの世界』at 下北沢OFF・OFFシアター
http://www.uniquepoint.org/
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3月3日~11日
空間ゼリー『ゼリーの空間』at シアターグリーンBOX in BOX Theater
http://www.kuuze.com/
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3月4日~11日
ポツドール『激情』at 本多劇場
http://www.potudo-ru.com/
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3月7日~11日
八時半『むかしここは沼だった。しろく』at こまばアゴラ劇場
http://hachijihan.hp.infoseek.co.jp/
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3月8日~10日
劇団解体社『「要塞」にて At a Fortress』at FreeSpace CANVAS
http://www.kaitaisha.com/
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3月9日~10日
吾妻橋ダンスクロッシング『The Very Best of AZUMABASHI』at アサヒ・アートスクエア
http://azumabashi-dx.net/

3月9日~11日
千年王國『スワチャントッド』at 下北沢「劇」小劇場
http://www.sen-nen.org/

3月14日~18日
野鳩『君は人のために死ねるか』at 駅前劇場
http://www.nobato.com/

3月15日~20日
田上パル『師走やぶれかぶれ』at アトリエ春風舎
http://tanouepal.com/

3月15日~20日
五反田団『いやむしろわすれて草』at こまばアゴラ劇場
http://www.uranus.dti.ne.jp/~gotannda/

3月16日~21日
イキウメ『狂想のユニオン』at 吉祥寺シアター
http://www10.plala.or.jp/ikiume/

3月16日~21日
KUDAN Project『美藝公』at ザ・スズナリ
http://www.officek.jp/kudan/

3月21日~25日
ベケットライブ『伴侶』at 下北沢「劇」小劇場
http://www6.plala.or.jp/beckettlive/

3月28日~31日
指輪ホテル『YIN&YANG(Please Send Junk Food & CANDIES girlish hardcore)』at 森下スタジオC
http://www.yubiwahotel.com/

3月28日~4月3日
メタリック農家『癖』at 中野MOMO
http://www.metanou.com/

3月30日~4月1日
ニットキャップシアター『お彼岸の魚』at 下北沢 駅前劇場
http://knitcap.jp/

4月4日~11日
風琴工房『紅の舞う丘』at 下北沢ザ・スズナリ
http://windyharp.org/

4月5日~8日
SKグループ『桜襲』at シアターグリーン BIG THREE THEATRE
http://www1.plala.or.jp/skg/

4月5日~8日
青年団国際演劇交流プロジェクト2007日仏合同公演 『別れの唄』at シアタートラム
http://www.seinendan.org/jpn/info/info070211.html

4月5日~15日
乞局『媚励』at こまばアゴラ劇場
http://kotubone.hp.infoseek.co.jp/

4月19日~5月1日
クロムモリブデン『マトリョーシカ地獄』at サンモールスタジオ
http://crome.jp/

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2007年02月24日

庭劇団ペニノ『笑顔の砦』

駅前劇場にて、庭劇団ペニノの第14回公演「笑顔の砦」を見てまいりました。庭劇団ペニノの作品は今回で3回目、こまばアゴラの衝撃「ダークマスター」以来欠かさず見ております。

過去のレビュー
庭劇団ぺニノ『ダークマスター』
庭劇団ペニノ『アンダーグラウンド』

今回の作品、一言で言い表せば「マメ山田からの脱却」と言える。
私が見ているのは過去たったの2作品だけなので、たったそれだけの流れから判断しての文章なので、完全な勘違い文になる可能性もあると思うが、これは私が感じた進化であり、果たして適応できるかの瀬戸際であったりもする楽しい時期についての考察である。

過去2作品は、マメ山田ショーであったと言っても過言ではないだろう。あの小柄な体をして、料理店のマスターやらドクターやらを演じさせれば、それはもうそれだけで1つのショータイムになりえる。奇異なものがそこにあり、そのギャップがもはやエンターテイメントに成りえるのだ。「アンダーグラウンド」を見に行くときに友人を数名連れて見に行ったが、そのときに1人が漏らした感想は「彼が見れて良かった」である。もはや、この言葉が全てと言っても良い・・・社会見学とか書くとあまり聞こえは良くないが、一般人にしてみればやはりマメ山田は、見るに値する価値があるのだ。

そこに目を向けると、庭劇団ペニノはその彼を囲ったことによる恩恵として評価を得ている面もあるだろうし、彼を利用する縛りにも悩まされているかもしれないと考える。少なくとも、過去2作品ギミックに富んだ独特な世界を見せてくれてはいたが、そういう独特な世界を成立させるギミックとしてマメ山田がいたとこは忘れられないはずだ。

そうすると、今回は彼がなんとも納まりの良いところに納まっているのだ。寝たきりのおばあちゃん・・・彼が一番似合うのはそこかもしれないなぁというぐらいバッチリ決まっていた。そこには奇異もなければギミックとしての存在でも無かった。今回の主役は彼ではなかった・・・隣部屋の住人を演じた久保井研だろう。チラシにはタッグ復活などと書かれているが、あれは嘘だ・・・完全に分は彼にあった。

であるから、私は本作品はマメ山田からの脱却と位置づけることとする・・・これにて初めてペニノは正当な評価を受けられるようになったのではないかと思う、ひとまず私はやっとそういうことができる気がするのだ。ダークマスターのときは、なんかいろいろやられちゃって・・・。

そうして本作を見てみると、笑顔の絶えない風景の隣にポッカリと薄暗い部屋があり、それが観客に同時に提示されるというのが、ギミックとまでは言わないまでもペニノの空間作りの上手さ、漂う気持ちの悪さの演出の妙が伺える。そこにいつの間にか老人が住み着き、そしていつの間にかいなくなっている・・・現代の隣もよく分からない恐怖、隣人に殺害されるなどの事件も起こってたりするのを考えると隣部屋という恐怖は常に人々に付きまとっていたりする。その気持ち悪さの表現が舞台空間の作りとして上手く出来ていたと言える。

さらには物語においても、秀逸なシーンがある。介護というテーマを扱い、おばあちゃんの介護を通して恐怖を描くことに成功していたが、そういう非現実がオヤジの介護のために仕事を止める登場人物という結末によって、テーマは伝播していき、リアリティーへと変換されていく。それらは翻って、観客・更には社会へと還元されえる結末であったと言えるだろう。笑顔の砦という平穏の象徴が、介護という非平穏によって崩壊されていく姿が、恐怖というメタファーで描かれている。それらは、おのずと観客の感覚へと刷り込まれていくだろう。

庭劇団のマメ山田脱却後、最初の作品は満足の行くテーマ性を含んだ作品であったと言えるだろう。こんなことを書いておいて、次回はまたマメ山田中心に戻る気もするが、まぁそれはそれで良い。とりあえず今回はそういう結論である。

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SKグループ『B計画 ~ ビー・プラン 彼女の住む宇宙(そら)』

札幌の劇団SKグループの東京公演をこまばアゴラ劇場にて、『B計画 ~ ビー・プラン 彼女の住む宇宙(そら)』を見てまいりました。
こちらの公演は昨年のリージョナルシアターで演じられた『再演A。~キミのなかのボクのこと~』で見て以来・・・その時には観劇の後の拍手喝采やらせーののライブでいろいろとヤラレタ感があったという旨のレビューを書いているが、そこでも述べているように実力自体は十分で舞台芸術としても役者・スタッフ共にテクニックに優れている。

今回の芝居後のアンケートにも書いたのだが、演劇が溢れるようにある東京という地にあって何も学んでいない劇団が多くあると感じている中、札幌というすがの公曰く「田舎」にあってこれだけの作品を東京に持ってこれる力量は、すがの公という如何わしいおじちゃんの風貌からは認められない。

そして前作同様、今回の作品も演劇的な各種技巧について満足いくものであった。

今回の作品は電車も止まらないような田舎にやってきたアートディレクターが、地元の人々との怪しい交流の中で彼らの中にある「黒い影」に気が付き、彼らのその呪縛を無理に解こうとすることで展開する。
その中には、目の見えない女性、記憶を失った男、自分を3歳だと思い込んでいる少女と意味深なキャラクターが登場し、やはり彼らを中心に物語は進んでいく。

すがの公という作家の興味は、どうも人間の精神内部などのネガティブな方向にあるのだろう。前作が精神病患者を扱っていたが、今回は少女・少年愛+宗教が根底にテーマとして流れていた。前作ほどそれらが前面に出ているわけではなく、基本的には愛を中心にした良い物語ではあった。私個人の好みとしてはもう少し裏側のテーマを前景化してテーマ性に富んだ作品が良いのだが、きっとこれぐらいのバランスが最適なのかもしれない。本日も前回見たとき同様、かなりのお客さんに溢れていましたし・・・(どうも札幌からの客が多い?)。

そういうバランスの取り方が上手さといえるでしょう。

役者陣も素晴らしいですよ・・・基本的に皆さん芸達者、観客への魅せ方知っていますね。ポストトークで言っていたのですが、SKグループには2軍・3軍みたいなのがあって役者の層は厚そう。札幌の演劇界を変えてやろうと考えているだけのことはあるみたいですね・・・活動もかなり活発なようで塾も開催されているとか。そういう考えている劇団がちゃんとこうやって東京に出てこれるようになるってのは、やはり東京の見る目があるというか、ただただ良いものが東京にやってくるだけのことなのか・・・。

話はそれました・・・小山めぐみさん良いなぁぁ~設立当初からのメンバーのようです。私が思うに彼女がいるからやってこれているともいえるかも知れないです。それぐらいの存在感、私の女優ランキングランクイン!。

とりあえずこれからも追いかけて行きたい劇団、次の東京公演は4月とのこと!早い!・・・基本的に一作品の練習期間は2週間というのにも驚き、それでこれだけの作品作ってしまうのか~東京頑張れ=。

星空照明、綺麗でした。泣けた。

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posted by yositosi at : 23:45 | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年02月23日

とくお組『TOWER OF LOVE』

渋谷のLE DECO 5にて、とくお組の第9回公演「TOWER OF LOVE」を見てまいりました。
とくお組をみるのは、今回で2回目・・・前回見たのは「インドのちから」という作品。今、自分が書いたブログを読んでみると、なんかすごいベタボメしているなぁと・・・これだけ褒めておいて、それ以来見に行っていないというのもどうかと思うけど。
でもでも、毎回毎回チラシを見つけるたびに見に行ってみたいと思う劇団ではあるんです。

とりあえず今「劇人」の方に広告載せてくれています・・・無料ですが・・・うれしい。

さて、今回久々にお伺いしたわけですが、前回見た作品とはうって変わって会話、というかモノローグ主体の作品となっておりました。インドの方では爆笑に次ぐ爆笑(多少誇張)だったと記憶しているのですが、今回は爆笑とは程遠くクスリが良い所・・・。

そう、クスリ・・・クスリと笑うっていうのが、今回のとくお組の「TOWER OF LOVE」を評するなら一番適当なんじゃないかと思うのです。言っておきますが、クスリとしか笑えない程度の笑い!っていう意味じゃないですよ。クスリと笑えるっていうのがミソです。

ストーリーとしては、TOWER OF LOVEというアミューズメントというか大会?があって、タワーの各階では各種の「男前要素」を駆使して難題をクリアーして最後に残った男が最上階にいるタワー姫に会うことができるというもの。
舞台は最上階の一つ前の回、バーのカウンターと各種のお酒、そして舞台中央にはジェンガが配されている。そこに数々の難題をクリアーしてきた男達6人が集まってきて始まるのだ。

お酒のテクニックが勝敗を決めるのではと思案しているところに支配人が現れる・・・「話し合いで1人を決めて欲しい」。最後の最後のテーマは、話し合いということに一同は愕然とするが、とりあえずタワー姫への愛が一番強い人を選ぼうということになる。そこで登場するのがジェンガである。各人がタワー姫への愛を語り、納得できなかった人の分だけジェンガの木を移動して倒したら終わりということになり、各人のモノローグが始まる。

彼らのモノローグが、これがなかなか聞けるものなのだ。前回の印象からすると笑いはできるが芝居はいまいちと思っていた彼らが、笑いもそこそこに一人語りで物語を見せていく。どの役者もとても魅力ある喋りをしてくれて、彼らの語る愛の物語に結構酔いしれていたりしたのだ。タワー姫への愛はどこへやら、皆自分の失恋話になっていくのだが・・・。

イケメン役者達のしっとりとした恋のお話・・・女性は是非!って思いました。

さてさて、このまま会話劇で終わるのかと不安にかられていましたが、物語の後半には急展開が始まります。とりあえず、各人の会話からそれぞれに共通項目が見つかって彼らにちょっとした友情が芽生えたりします。そんな中、このタワーの仕掛けが作動します。もうここからはSF、・・・というよりも印象としては「世にも奇妙な物語」でしょうか?。

私は映画「キューブ」を思い浮かべたりもしましたが・・・。

という感じで、最後の最後はちゃんと盛り上げて幕を引いてくれましたが、今回の驚きは物語重視の芝居らしい芝居もできるんだなということでした。聞いたところ、交互に趣を変えているそうです。そうそう、あと女優を使わない彼らの姿勢・・・潔いし応援したくなります。

素敵な男性が見たい方、是非顔を出してみたらどうですか?。

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2007年02月19日

箱庭円舞曲『大人なのにバカ』

サンモールスタジオにて、箱庭円舞曲の『大人なのにバカ』を見てまいりました。
こちらの劇団は始めてでした。箱庭円舞曲という名前で、なんか不思議な雰囲気の作品を見せてくれるのではないかしらと考えていたのですが、その箱の蓋を開けてみればなんてことはない立派な1つの人間物語を見せてくれました。ただし、その物語の本質は立派な大人の物語であり、そして落ちていく大人達の物語でありました。

とりあえずオープニングに、天井として据えられていた大道具が動いて劇団名と公演タイトルが表示されるという演出に度肝を抜かれ・・・小さな劇場でありながら、こういうダイナミックな演出をスルリとこなしてしまうテクニックに酔いしれました。きっと何か面白いものを見せてくれるだろうという期待を持ちました。

物語は、1つの筋でありながら、小さな単位に分けられております。主要なストーリーと笑える作品を交互に入れ込むといった構造、さらに幕間には照明と音楽で観客の時間感覚をリセットします。前説で観客を弄ってみるなどなど、観客に楽しんで舞台作品を見てもらう上でのちょっとしたテクニックを知っているなぁという印象。まさに、私がそこそこの演劇鑑賞の中でなるほどと感じてきた小ネタをいろいろと使ってきているなと思いました。

こういうちょっとしたテクニックこそが、全体の質を高めるのでしょう。「神は細部に宿る」・・・この言葉が似合う作品と言えるかも知れません。神というのは言いすぎでしょうけど。

物語は、予備校の事務室・・・先生たちの物語です。国語の現代文の先生がとっても素敵で、というか私の高校時代の国語の教師そっくりでして・・・というのは置いておいて、そこにその予備校出身で予備校講師を目指して1人の新卒教師がやってきて・・・と言う話。

サブキャラクター達は、基本的に物語の笑いを担当・・・お客さんを楽しませながら、その中に物語の筋を紛れ込ませつつ、観客にそれと分からないように進めていくのです。それが上手い・・・大人とは思えない登場人物の幼稚さの中に、大人の世界があるのです。そして、結局のところ一番大人として振舞おうとしていた主人公が、最後に大人としての大人ではないという烙印を押されるという屈辱を味あわされてしまいます。

そのシーン、先輩達からも生徒達からも蔑まされた彼の取った行動はリアリティーとはかけ離れていますが、演劇的なクライマックスとしてはこれ以上無いという演出だったのではないでしょうか、強烈なライトで照らし出された彼は、その感情を内側から爆発させているように見えました。とても感動的、結構回りの人も泣いている人いましたね。演出の勝利かな・・・。

ということで、テクニカルなところが極めて秀逸でしたね。今後に期待。

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2007年02月18日

Oi-SCALE『僕がブルーハーツとダウンタウンを好きになった理由。。』

駅前劇場にて、Oi-SCALEの公演「僕がブルーハーツとダウンタウンを好きになった理由。。」を見てまいりました。
こちらの作品は、Oi-SCALEの旗揚げ公演作品の再演ということでした。再演作品は、個人的な感覚として演出が洗練されていたり、脚本として評価されていたりと「良作」であることが多いように思っております。
Oi-SCALE自体が始めての私・・・これまで何度見に行こうと思っていたことか分からないのですが、ようやく鑑賞することができました。それもやはり私の大好きな言葉「再演」であったからと言えるでしょう。

Oi-SCALEはプロフィールを見てみると「17歳の頃に持っていたはずの痛みや渇きと再び向き合おうとしたテーマ」ということ・・・なるほど確かに今回の作品は、定時制高校を舞台にした当に「モラトリアム」という言葉がそのままピッタリな物語を見せてくれました。

ブルーハーツとダウンタウンが好きになった理由は定かではないけれど、きっとそういう時代とパラレルに設定されたこの物語こそが、直接的ではないですけれどもイコールなものとして在るのでしょう。作品の中からその理由を探ろうとするよりも、この世界こそが理由であると思いながら見るのが正しい見方に思えました。

舞台背景こそは違うものの、高校生の時代に思いを馳せる時間をくれました。

役者の方々は、全体的に上手かったと思いました。ただ、主役?の小林がかなりいまいちだったのが残念、基本的にあまり喋らない役であるだけに、ちょっとした一言が彼の性格を形作るだけに、それが定まらない感じが、全体的な軸に影響を与えてしまっているように感じられましたね。サブのキャラクターや散りばめられた笑いが面白かっただけに、物語としては印象は弱かったです。

物語の中にいくつか、個人的に解決されないものがあります・・・絵にスプレーを撒いた男が誰なのか、時々ある耳鳴りというシーン、一見重要そうな警備員の意図。
何か分かる人、教えてくださ~い。

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2007年02月07日

【関東・関西】2月以降のお勧め公演情報を掲載しました。

私が管理運営する演劇情報ポータルサイト「劇人」に、2月以降の公演の中からお勧めの公演を掲載いたしました。

関東の情報に関しましては、私が見に行きたいと思っているもので観劇希望録に掲載したものをほぼ同様です。

関西の情報は、関西在住の方々から情報提供いただいております。ぜひ、関西の在住の方もこちらを参考に足を運んでいただければと思います。

dots「MONU/MENT(s) for Living」
劇団鹿殺し「僕を愛ちて。」
流山児事務所「浮世混浴鼠小僧次郎吉」
指輪ホテル「CANDIES - girlish hardcore」
France_pan「前向きな死に方」
デス電所「番外編 SPECIAL VERSION UP「好色一代男」」

公演情報の登録はこちらから可能です。その他全国の劇団関係者の皆様、登録をよろしくお願いいたします。

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2007年02月04日

青年団リンク・サンプル『シフト』

アトリエ春風舎にて、松井周さんが作・演出を行った劇団サンプルの「シフト」を見てまいりました。サンプルは、青年団リンクとしての活動は今回が最初で最後ということになるようです。次回以降は青年団を離れて、更に独断と偏見に満ち溢れた作品を提供していってくれるのでしょう。

松井周さんが演出する作品を見るのは今回が2回目のはず。前回見たのは「地下室」という作品・・・この作品ではその脚本に関する部分よりも「オモシロオカシイ」に目が行っていたようですが(自分自身が・・・)、今回の作品では笑うというよりは試みの方に目が行きましたね。

文学座+青年団自主企画交流シリーズ『地下室』

「地下室」と今回の「シフト」を通してみると、松井周が描きたいとしているものは「ルール」と「そこに組み込まれる者」という構図として分解することができるようだ。前回は、地下を拠点にナチュラルなものを愛して止まない宗教家とその周囲の人間、そこの実態に嫌悪を覚えつつも組み込まれていく女を描いていた。今回は小さな集落の慣習に組み込まれる都会の男の悲哀を描いている。

この2作品に関して言えば、その物語の展開や道具といった構造、さらには結果的に強制的にルールに組み込まれていく姿さえ似通っている。扱っているテーマは、宗教と集落という形で異なってはいるけれど、閉鎖性を備え、その内側だけで通じる強大な権力や権威が周囲を磁場をもって吸い寄せていくという点では同じである。

そういう場所に、1人の正常な人間を投入する・・・この行為こそが、まさに「サンプル」であり「モルモット」なのである。全体をそういう実験的なるものとしてとらえると、これらの演劇作品は、心理実験や経済実験の様相さえ帯びていることに気が付けるであろう。つまり、今ここで起こっていることは公開実験であり、観客は実験者なのである。そこで行われているのは、閉鎖された状況に投入されたモルモットが如何にこの状況に反応していくのかを見るという1つのドキュメンタリーであり観察とも捉えられる。

この松井周が描く公開実験の面白く興味深い点は、観察者から近くなくて遠くない・・・無さそうでありそうな・・・そういうある程度のリアリティーを観客が感じられて、ある程度の恐怖を感じられるような実験環境を用意しているところではないだろうか。これによって、本作品は観察者としての観客が被験者へとシフトさせられる場面があるのである。これによって、作品は実験という荒唐無稽さから解き放たれて作品としての体を持ちうると言えるだろう。

本作品のタイトルが「シフト」なのは何故であろう?・・・今後青年団からシフトしていくという松井周の安易な宣言ってことはきっと無いだろう。

きっと、この劇団は人間を使ったモルモット実験と繰り返して、さまざまサンプルの採取に乗り出すのであろうと信じて、今回の感想を終わりにしたい。

chez sugi
今回の作品を見ていて、個人的にはあまりトピカのテーマ性には考えが及ばなかったのですが、なかなか面白い着眼点で本作品に言及しており、もっと深い意見が聞いてみたいと思いました。

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2007年02月01日

2月の小劇場系注目公演スケジュール

1月26日~2月4日
青年団リンク・サンプル『シフト』at アトリエ春風舎
http://www.agora-summit.com/2006w/sample.html

2月1日~4日
Ort-d.d『肖像 オフィーリア』at 自由学園明日館 講堂
http://www16.plala.or.jp/ort/

2月7日~12日
少年社中『チャンドラ・ワークス - Chandra Works 』at 中野ザ・ポケット
http://www.shachu.com/
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2月8日~10日
OM-2 /黄色舞伎團『ハムレットマシーン』at SUNNY HALL
http://www.om-2.net/
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2月8日~12日
MONO『地獄でございます』at 三鷹市芸術文化センター 星のホール
http://www.c-mono.com/
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2月8日~12日
バームクーヘン『不透明な室温』at タイニィ・アリス
http://www.geki-baum.com/
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2月9日~12日
あひるなんちゃら『UFOcm』at 王子小劇場
http://www.ahirunanchara.com/
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2月9日~18日
Oi-SCALE『僕がブルーハーツとダウンタウンを好きになった理由。。』at 駅前劇場
http://www.oi-scale.com/index2_if.html
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2月10日~11日
飛ぶ劇場『正しい街』at にしすがも創造舎
http://www.tobugeki.com/
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2月10日~11日
ちくは『ダンス・パタン・ランゲージ』at こまばアゴラ劇場
http://chikuha.jp/blog/
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2月15日~20日
箱庭円舞曲『大人なのにバカ』at サンモールスタジオ
http://www.hakoniwa-e.com/top.html
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2月20日~25日
SKグループ『B計画 ~ ビー・プラン 彼女の住む宇宙(そら)』at こまばアゴラ劇場
http://www1.plala.or.jp/skg/
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