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2006年07月24日

フランクサバゲリラ『8月の冗談クラブ』

王子小劇場にて、フランクサバゲリラの公演「8月の冗談クラブ」を見に行ってまいりました。
しばらく前に公演をたまたま見に行きまして、そこですっかり気になる存在になったフランクサバゲリラ。
とはいえ、以後なかなか見に行く機会に恵まれておりませんでした。今回は時間が在ったのと、王子小劇場という近場だったこともあり、出向いてみました。

今回の作品では、以前の作品に比べて随分と物語らしきものが表の方に出てきていたように感じました。
フランクサバゲリラのお得意手段とでもいうのかな?フランクにグロテスクな風景を散りばめていくやり方は確かにあって、それはそれで面白いのである・・・がしかし、今回彼らが物語の対象とした「死」のグロテスクさは、彼らのそれとは少し異質であるように感じられた。
彼らが死を、自分達のフィールドに持ち込もうとすればするほど、その行為は安易に「死」という現象を茶化しているだけに見え、得意のグロテスクさとは遠いところにある。

きっと、死というものはそれそのものが異形なものであるから故に、それを如何にフランクにグロテスクな表現をしたとしても、結局それは死の異形からは免れ得ないのだ。
フランクサバゲリラは、人々の生という日常を異形化するほうが、そのテクニックをいかんなく発揮することが出来るのではないだろうか?。それこそ、劇団が標榜する人々の無意識をメルヘン化するという大義とも相容れる部分が多いのではないだろうか?。

「死」なんていうつまらないものを廻る物語を書くよりは、人々の生という優雅な世界を破壊してくれた方が、観客にとってはどれ程意義のあることだろう。
フランクサバゲリラには、そういう人々の異形を描き出すだけのセンスと役者を有しているのであるか、是非とも次回はもっと面白いものを見せてほしいと願うのである。

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2006年07月16日

reset-N『パンセ2006』

下北沢はザ・スズナリにて、reset-Nのvol.21「パンセ2006」を見てまいりました。
本作品は、月末に行われるTOKYO SCAPEに持ち込まれる作品ということで、強い期待を持って見に行ってまいりました。

男の物語というのがいつも感じるreset-Nの芝居のスタイル、それもカッコイイ男の物語というのでしょうか。ハイセンスという言葉が似合いますね。ただただ容姿がカッコイイだけではないのです。ライフスタイルのそれというのでしょうかね。

編集者らによる男の死を巡るその前後を描いた本作品。’怒り’とテーマにした雑誌を創刊したいと動いていた彼は、その過程で取材対象となった女性と交流を深めていく中で、世の中に埋もれるようにあり、ドロドロとそこで蠢いている怒りというものに侵食されていく。
周囲の人々はその彼の死後に、その彼の死の直前の空白を追いかける。ここでは、警察署でのの証拠品を目の前にしての深い会話劇で物語が展開していきます。

この芝居には、リアリティーとはまた違う、ネガティブな想像力が生み出す作られたリアリティーがそこにあるように思えるのです。決して、日常の中に普通にある物語ではありません。でも、日常の裏側にはそういう物語があるのだろうと、深層は定かではないけれどもこの肌が感じるのです。そんな気にさせる何かがこの都会の街にはあるのです。

それを引き出すのがreset-Nですね。都会の偽物のライフスタイル・・・。

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2006年07月11日

シベリア少女鉄道『残酷な神が支配する』

吉祥寺シアターにて、シベリア少女鉄道の新作「残酷な神が支配する」を鑑賞してまいりました。
仕事を早く切り上げて!しかも同僚を引き連れて!開演ギリギリに到着するというとんでもないスケジュールでしたが、見られて良かったと思いました。

ここ最近、物語の書き方が上手くなかったな~と感じるシベリア少女鉄道ですが、今回の作品はちょっと物語の部分が濃密になりすぎた感はありましたが、とはいえ最後のまとめ方は素晴らしかったですね。前半の物語が前フリにしては長すぎるのは、まだまだ改善の余地はあるとして、これまで物語の崩壊が後半にあったことを考えれば、物語の中にギミックが入ってくるようになったのは成長と捉えてもいいのではないでしょうか?。

回転舞台を用いた作品でしたので、何かあるだろうとは思っていましたが、まさか回転を支配する神がいて、それがしかもあれだっていうのはなかなか素晴らしいアイデアでしたね。しかも、支配されていながら、その支配の中でも登場人物たちが、物語をしっかりと終結へと向けて進んでいくというのは大変心地の良い完成度でした。
話の筋なんてどうでも良くなってしまうのが、これまでのシベリアの印象だったので、新しい印象にちょっとだけ感動すらしました。

次回からの公演がまた楽しみになってきましたね。こうやってどんどん新しいものを生み出していってほしいものです。

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2006年07月06日

7月の小劇場系注目公演スケジュール

7月5日~10日
ポツドール『女のみち』at新宿THEATER/TOPS
http://www.potudo-ru.com/index2.html

7月6日~15日
シベリア少女鉄道『残酷な神が支配する』at吉祥寺シアター
http://www.siberia.jp/

7月14日~19日
reset-N『パンセ2006』atザ・スズナリ
http://www.reset-n.org/jp/index.html

7月15日~17日
マヤ印『楽屋』atアトリエ・ヘリコプター
http://www.geocities.jp/mayajirushi/

7月20日~24日
フランクサバゲリラ『8月の冗談クラブ』at王子小劇場
http://f-sabba.com/

7月21日~30日
毛皮族『脳みそぐちゃぐちゃ人間』at本多劇場
http://www.kegawazoku.com/

7月22日~31日
零式『返事』atこまばアゴラ劇場
http://www.komaba-agora.com/line_up/2006_7/zerosiki.html

7月22日~31日
クナウカ『トリスタンとイゾルデ』at東京国立博物館 庭園
http://www.kunauka.or.jp/

7月26日~8月6日
TOKYOSCAPE at京都
http://www.tokyoscape.org/

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