シベリア少女鉄道
今日は、下に書いてあるシベリア少女鉄道を見てきたのでその感想。
ウェブなどの前評判は良かったのでかなり期待して見に行った。
過去の公演では、映像をバリバリ使ってかなりエンタなことをしていたらしいので、
今回もそんなのだろうと予測していた。
が、完全に裏切られた。
まず舞台・・前衛的な劇団らしからぬ作りこまれた舞台美術
今回の芝居は、鉄棒などの体操競技がテーマだったが、
ちゃちな鉄棒とかあん馬があって、お世辞にもすごいとはいえない。
オープニングは映像が流れる。それなりに作りこまれた映像
音楽ともあっていて、鳥肌立つ・・・。
でも、映像はどうやらそれだけのようだった。
役者人もお世辞にも上手いとはいえない。
声も小さいし、結構セリフ噛んでるし・・・小ネタは面白いけど
レベルは高くない印象・・・。
暗転の時もめちゃくちゃ煩い。
確かに、暗転の最中に舞台上の道具の位置がどんどん切り替わっていくので、
かなりの苦労をしているのだろうが、どうも集中力を切らされる。
開始30分にて、私の中に不穏な空気が流れる・・・。
「ウェブ上で、あれだけ名前の挙がる劇団とは思えない!」
ところが後半・・・度肝を抜くストーリーが展開する。
私もそれなりに芝居は見てるし、風変わりな作品もいくつも見てきているが、
ここまで、目を疑った作品はなかった。
私の演劇感を覆す衝撃的な演出が始まった。
まさかこんな展開をするとは思ってもいなかったので、ちょっとパニクル。
果たして、これは演劇と呼んでいいのだろうか?
後半になって、急にテンションが上がってくる。客も笑いが絶えない。
まさか、こんなアナログな方法を採用してくるとは!
まさか、こんなに高く舞台を使ってくるなんて・・・(首が痛いぞ)。
私の結論は、あれは演劇ではないということになりました。
あえて言うなら、舞台を転化する試みといいましょうか。
哲学用語なら、演劇の脱構築かな・・・。
でも、あの衝撃は忘れられない。私の演劇感をかなり刺激しました。
お客さんが多い理由もわかりました。
あの演出を見せられると、次はどんな手を使ってくるのかと興味がわいてきます。
残念ですが、物語も役者もスタッフもそんなにレベル高くないです。
しかし、演出だけは見過ごすことはできません。
あの芝居は演出が作品となっていて、劇団の存在意義は演出に掛かっているでしょう。
残念ながら悔しいですが、見過ごすことはできません。
多分私は、次も見に行きます。
でも、あの衝撃的演出が次もなければ多分私の中では終わると思います。
もう手の内は知っているからね。次はどう裏切ってくるのか・・・。
そこが楽しみであります。
なんか、これを読むと悪い印象しか与えないかもしれませんが、
私は好きでした。でも、人を選ぶとは思います。
役者とかは、光るモノを感じる部分もありましたが、
それらを抜きにしても、劇団として成立しているだけの
威力があの演出にはあると思います。
私には、あれはできない。
posted by yositosi at : 12:58