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2004年05月31日

少年社中

今週号は、少年社中の評論を書きたいと思います。
私の書き込みばかりやたら長くて、専用の掲示板の体を成してきていますけど
気にせずに書き込みます。
飽きたらやめるので、期待していてください。

先週の日曜日の昼の回を見てきました。千秋楽の日だったはず。
場所は渋谷の青山円形劇場、隣で浪人街やってて、
そっちの方が見たかったですが、チケットないので残念。
超豪華キャストだったんですね~浪人街。

というのは、さておいて、少年社中のお芝居のお話です。
今回は、社中初の青山円形劇場での公演でした。
劇場のお金のかけ方のレベルが違いますよ。
ちゃんと劇場の専用スタッフがいるってのが、すごいね。

円形劇場でやる少年社中も初めて見るので、どうなるのか楽しみ。

ハイレゾっていうタイトルで、3年ぐらい前に行われた公演の焼き直し。
ま、そのときは社中のしゃの字も知らなかったので、個人的には新作。

話は2つの世界があって、ロケットをテーマに話が進む。
一方には軍事産業としてのロケット開発を行う国があって、
そこの空軍に所属している男の話、彼はただ宇宙に行きたいだけ・・・。
もう一方は、ロケット飛ばす夢を抱いている少女とその友達たちの話。

それぞれの世界の出来事が、互いにリンクする形で話が進んで行く。
少女が宇宙の先の誰かに向けて撮影した一枚のディスクが、二人の運命を
繋ぐことになる・・・。

演出は少年社中お得意のガンガンの音楽と役者人の演技がリンクする形で、
展開されるというお決まりパターン。
これが無くては、社中じゃないのでよろしい。

衣装とか舞台装飾とか、スタッフワークもここの売りですが、
青山円形劇場だから、特別何か・・・ってこともなくて、
いつもと同程度の気合の入りようでした。(いつもレベル高すぎ)

話は・・・泣けた。
マジやばかったっす。本気で泣いてしまいそうで、気合で堪えたけど、
目頭ウルル状態(誰かの名前みたい)。

そこで気が付いたこと、社中の今までの物語と今回の物語、
形式がずいぶん、変わっていたといえる部分がある。

それは、今までの少年社中の物語は概して「アニメ」的であったといえる。
のに対して、今回の物語は「ドラマ」的であったと言えるからである。
もともと、少年社中はキャラクター物語で、●●ファンタジア文庫みたいな
キャラクター設定が主であり、魔法とか剣とかなんとも中世的な匂いの
プンプンする作品が多い(そんなに見ているわけではないが)。
それで、キャラクターがグリグリ動く作品を書くことができたわけです。

比較対象として、世界一団を出してみますが、こちらもキャラクター設定が
しっかりされてて不思議な匂いのする脚本書かれていますし、
演出も概してエンターテイメントでありますが、
少年社中と何が違うのかというと、常に物語が「ドラマ的」であるという
点にあると思います。
キャラクター設定の水準はほとんど違いが無いのにも関わらず、そこから
紡ぎ出される物語は大きく違います。
それは、単に物語の「目的」に関わるのですが、世界一団の物語は
人間の内面へと向かうのに対して、社中は外に向かっているからです。
内面とは、愛とか友情とかそういう人と人の心の問題に回帰しますが、
外は、社会秩序とか世界平和とかスケールの大きな話になりがちです。

社中は世界がテーマになるのに対して、世界一団は人の心がテーマに
なっていることが多かったと思います。
ですから、世界一団は泣けるのに少年社中は泣けないのです。

ですが今回、少年社中を見てて心の中はボロ泣きでした。
それは、今回の話が人の心をテーマにしていたからと言えるでしょう。
アニメ的な物語からヒューマンドラマへとシフトしてきたのです。
それは、敵という対立項が無かった点からも窺い知れます。
変わりに、2つの世界という並列項とロケットを飛ばすという仮想敵
を置くことによって、物語を収束させていきます。

お、ちょっとスタイル変わってきたなと思ったけど、数年前の
作品なんですよね。う~ん、それが解せないが・・・。

というわけで、物語の評論はこの辺にして、
次に役者について語りましょうか・・・。

登場人物は、十数人でいつも以上の大所帯でして、まぁ舞台が大きいから
それも解せないでしょう。あれだけ人が集まるのがすごい。

役者の人たちは、いつもと同じ、というか特に語りたいことも無い。
そんな上手いとか思ったこともないし、下手とも思わない。
少年社中は演出で楽しむもので、特に気にならなかった。

今回特徴的なので、主役の女性が外の人間だったということ。
ていうか、この子の芝居の上手いこと上手いこと・・・
少女の役だったんですが、かなりはまり役。元気の良さが前面に出てました。
主役を外の人にやられたら、劇団の女性人は良い気持ちしないだろうなと
思いましたけど、後から考えれば、あの役柄をできる人は確かにいないかも。

なんとも魅力的な雰囲気を持っている人で、どうも引き付けられる。
松下好(このみ)っていう変わった名前なんですけど、私の好みでした。
調べてみたら、どうやら芸能活動もしているようで、それを見ると
そりゃあれだけしっかりした風格をお持ちだろうな~という芸暦でした。

彼女の演劇で、会場が泣いたといっても過言ではない(過言かも)。

それでどうやら彼女、「bird's eya view」ていう劇団の創設メンバーらしい
ここも一度だけ見たんですが、それまでの演劇とは違う
パフォーミングアート的な感じで、衣装と照明が綺麗だったという印象が
あります・・・というのも、これを見たのも青山円形劇場・・・。

というわけで、今度は円形劇場での芝居についてのお話。

少年社中の芝居ははっきり言って、円形劇場の方が似合うと思います。
bird's eya viewも円形でなかったら、どうなるんだろうと心配です。
ここから言える事は、芝居のサイズと演出の形態によるということです。
私が感じた額縁舞台と円形の違いは観客のスタンスに現れるということです。
それは、「見せられている」と「見て居る」という感覚に他なりません。
芝居の次元性に置き換わるのですが、額縁型は平面で芝居を見せるのに対して、
円形は立体で見せざるを得なくなります。
舞台空間はどちらも空間ですが、「裏」の有無がそれを分け隔てます。

そして、それの理とするところの芝居は、物語のスケールや、演出の
立体性に関わってくるはずです。
少年社中の物語のサイズは先に言ったように大概に大きいと言えますし、
演出もチェイスと呼ばれる演出方法も立体性を有しますし、衣装や舞台装置なども
立体的な代物であり、またそこに傾けられているパワーも差として現れる。
パフォーマンス的な芝居においても同様のことが言えます。
そういう、総合芸術性の高い・・・つまり何処を切り取ってもレベルの高い
作品は、円形の舞台に立つ基準をクリアしえるはずです。

そして、円形の持つ最大の利点は、空間を共有するという観客のスタンスと
言えるのではないか、それは提示された一面を見るという従来のものよりも
とらえどころの無い空間をどう切り取るか、見えない役者の表情や演技を
どう補完するのかという積極性へ観客は追い込まれるわけです。

従来の芝居では客に顔を向けねばならないという平面を意識した不可思議な
状態に追い込まれていた演劇の定義を解体し、
役者が描く世界という空間を垣間見るという状態になってしまう。
そういう円形の空間が、演劇を再構築する足掛かりになるかもしれない。
寺山修司が円形の舞台に拘った理由が垣間見えた気がした。

というわけで、今度芝居するときには、円形でやりたいな・・・。

音楽はいつものようにすばらしかったです。CDも買っちゃいましたし、
今それを聞きながら書いてますしね。

というわけで総評・・・私の中で、社中はまたちょっと良くなりました。

以上・・・。

 →演劇ポータル「劇人」は演劇と観客を繋ぎます。

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2004年05月28日

サモアリナンズ

今日はサモアリナンズっていう劇団の評論をしたいと思う。
え、何故って?それは、こっちの劇団の芝居の方を先に見たからですよ。
こちらは、先日の金曜日に下北のスズナリでみました。
この劇団もパル多摩に出てたはず。
(だんだん、私がどういう基準で見に行ってきてるかバレ始めてる)

さすがに今月、芝居見過ぎで、この劇団はパスの予定でした。
料金も3600円とちょっと御高めだったので・・・。
でも、たまたま得チケってので、2500円で手に入ったので、
これも何かの縁という事になり、見に行ってきました。

劇団自体は、結構古い劇団で構成メンバも30歳を越えているらしい。
ま、確かにそこまで若さを感じないね。
芝居も気合いとかそういうパワーでって言うよりも流れでしてる感じ。
慣れてるな~って思う。それが逆に味気ないものでもあったけど・・・。

内容は、ワンダフルっていう名前の劇団があって、その劇団が世界中で
売れに売れまくっているという話。
売れに売れているという所をアメリカの何かの映像(ビートルズ?)
と役者達の映像をCG処理して最初のオープニングで見せられる。
なかなか良い出来で、「お、これは期待できるかも・・」て思った。
そんな彼らと新興宗教の「豊満の会」ってのが出てきて、そのワンダフルって
いう劇団を信者獲得に利用しようと考える。
実は、その宗教の幹部が元その劇団のリーダーをしていたという訳だ。
そこで、その当時の話しに物語は戻っていく事になるのです。

最初の物語の展開がスムーズだったし、導入も映像使って印象深くやってきたので
なんか面白そうだな~と思ったら、そのままずるずると終わった・・・。

終始、面白いだけだった。
腹抱えて笑うほど面白いところは沢山あったけど、物語もなにも
あったもんじゃなかった。
終わりも、「え、終わり?」って雰囲気に会場中がなった(気がした)。
盛り上がりも盛り下がりも何もなし、まぁ後から考えれば、
物語自体がないんだから、当たり前も当たり前・・・
最初から面白いことするためだけの設定でしかなかったようです。

私は、結構ちゃんと物語りってものも芝居で重要だと思っている人間なので、
実際のところ何じゃこりゃ!って言いたくなった。
役者の人達も、面白いことするために芝居が疎かになっている。
って言ったところで、そもそも「面白」がメインだから、
そんな事を言っても仕様がないんですが・・・。

面白いって事だけで言ったら、歴代ベストワンですよ・・・
それは「笑える」って意味の面白いで、芝居が面白いの面白いとはかなり違う。
面白かったし、安いチケットだったので、後悔はしてないですけど・・・。

ちゃんと自分たちでも芝居の本質は理解しているようで、
カーテンコールで「今度の駅前でやる芝居は、ちゃんとしてて、終わりも分かります」
って言っていたので
「そうかそうか、でももう俺はいかないかもよ~」
って思っていたら、ボソッと代表の人が、
「とか言ってるから次から来なくなっちゃうんだよ」
って言ってました。
「おいおい、自分で言うんかい~~それ言っちゃお終いやろが~」
って心の中で突っ込んであげました。
ま、今度は本当にしっかりした芝居してくれるのかも知れませんね。
また安く手には入ったら行ってあげなくもないが・・・難しいね。

いや~しかし、おじさんってのは、どうもやることが汚くて困るわ・・・。
サイコーに面白かったけど、女性は目隠してました(ボソ)。

でもさ~お客さんはかなり入ってるんだよね~とくに女性多し・・・。
物販もあったんですけど、みんな買ってるのよ。
何かこの劇団には、まだ私の気が付いていない魅力があるのか?

すてきなおじさんに会いたければどうぞ。

そうそう、猫のホテルってトコの役者の人が2人客演してたんですが、
その2人も普通に面白かったし、先日のラブリーヨーヨーの人も今度の
猫のホテルってトコに客演で出るらしいので、
今度は、ここの芝居を見に行くことに決める。

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2004年05月22日

ラブリーヨーヨー

今日は「ラブリーヨーヨー」という劇団の「イッツ ア スモールワールド」
という作品の評論をしたいと思います。
三鷹市芸術文化センターでやってました。
大学からは近いですね、徹夜明けの目を擦りながら、見に行ってきました。
ので、体長は良くなかったですけれど・・・。

この劇団、2・3年前のパル多摩で大賞とってて、その時には少年社中も
いたんですけど、負けちゃったわけですね。
となると、期待せずには居れません。社中より「イイ」ってことです。
単純に、勝敗が面白さ置き変わるとは言い切れませんが、そんなところにしか、
見てもいない劇団を評価する拠り所はないわけです。仕方ないです。

今回の芝居、文化センターとの共同製作みたいな形で、劇団のメンバー+
小学生と60歳以上対象のワークショップ参加者で作られた作品だったんです。
ですから、劇団本来の作品とはちょっと違ったのでしょうけど・・・。

物語は、音楽大学での学生のお話。ま、偉大な父を持つピアニストの葛藤、
そこに兄弟間の才能の差って話しも入ってきて・・というありきたりな話し。
物語の構造は単純だし、決して突飛でもないし上手いとも言い難い。
ま、今回の作品は小学生が無料だったりと、どうも文化事業的な側面が強くて、
小さい子でも分かりやすい作品って事を意識していたんだろうと思う。
才能とか絡んでると暗くなったりドロドロしたりするけど、
そんなことはなくて、終始明るい感じで展開して、子供が見てても飽きないだろうし、
言いたいこととか、夢の大切さとか、そういうの伝わったんじゃないかな?

小学生は、ワンシーンしか出てこなかったけど、なかなかイイ味だしてた。
緊張してるのか恥ずかしいのか、みんな早口で、全然何言ってるか分からなかったけど
学芸会を見ているみたいで新鮮、合唱のシーンはちと鳥肌たった。
ちゃんとみんな見せ場があって、笑いとるように仕向けられてて凄い、
楽しそうで、あれでみんな劇を演じる楽しさを知ったと思われる。
三鷹市とラブリーは罪作りであり・・・小学生の人生壊した・・・。

逆に60歳以上の皆様は、逆に話の隅々で物語りの展開にちゃんと絡んでくる。
とくに、大学の教授役の人は、始めから終わりまで出てて、尚かつ上手い。
他の人は、ちょい役だったんですが、この人は「そりゃ選ばれるわ」
って思うぐらいずば抜けていい雰囲気出してた。
逆に女性はお笑い役で、60歳越えてる人が、キャピキャピしてるのは、
面白いが、イタイ・・・。
でも、こうやっておじいちゃんおばあちゃんが頑張ってるのも新鮮で、
尚かつ、物語の深みが違う・・・小さい子から、おじいちゃんまで・・リアル。
これって理想だなぁと思った。ま、演劇のシステム的に無理だけど。

そして、劇団の役者ですが、この人達の芝居の上手いこと上手いこと・・・。
ま、面白が中心でしたけど、役者の会話のテンポの速いこと速いこと・・・。
みなさん個性があって、ラーメンで言えば「キャラ立ち」してて、
誰も甲乙つけがたい感じ、誰かには代え難い良いもの持ってる。
1人、山ピーにそっくりな芝居する人がいて、「え、山○さん?」って
感じでしたけど・・・その人が一番すごかった・・・後半喉枯れかけてたけど。
そうそう、今回の芝居、若い女の人が一度も出なかった。ま、恋とか愛とか
そういう芝居じゃなかったからかも知れないし、劇団員に女性が居ないわけでも
ないと思うのですが・・・。
ま、男性中心の劇団ではあるのでしょう・・・しかもこれみんないい男ばかり
サービスかは知りませんが、お風呂に入るシーンはほんまにタオル一枚になって、
「おいおい!お前見えてるんちゃうん?ちゃんと隠せや~」
って言いたかった。前の小さい女の子は目を逸らしつつ楽しそうでしたが。

だからってもあるかも知れませんが、お客さんは女性中心で、男だけってのは
居なかったかも・・・。女性組は沢山居ました。
話しも、ちゃんと明確な意味づけがされてて、しっかり感動できるし、ふんわり
した雰囲気の芝居でどこか「お話的」な作り方で、ロマンチックでした。
恋愛じゃなくて、夢っていうおぼろげなものを追い求めるはなしってのは
概してロマンチックであって、叶わないところが素敵であったりするのです。
そういうのが女の人は好きなのかね?

芝居が特殊だったので、やたら長くなってしまった。ので、そろそろ総評。
面白かった。2時間以上あったけど、長いとは思わなかった。
むしろもう終わりかという感じ、もっと役者陣の芝居見てたかった。
音楽がテーマって事もあり、ふんだんにそういうシーンが織り込まれていたのも
飽きさせない、良い展開であったのかも知れない。少なくとも、
私は、「あ~ピアノ良いな~」って思った。またやりたくなった。
演出が良かったとか、物語が良いとかそういうのは無いけど、
総じて良い。バランス的には、今まで芝居を見てきたけど、頂点に近い。
2500円はちょうど良いと思った。あれだけ楽しませてもらえれば・・。

という訳で、私のお気に入りに追加しておきたいと思います。

素敵な男達に会いたければどうぞ・・・。

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2004年05月16日

くろいぬパレード

今週は、本日見に行った「くろいぬパレード」のお話を・・・。

場所は新宿シアターモリエール、お昼過ぎの回を見ました。
今回は、特に見てみたいってのがあったわけではなく、
昔からチラチラとチラシで名前を見る劇団だったし、
場所も時間もちょうど良かったってのがあった。
見に行けそうだったら行っても良いかな?ぐらいの気持ち・・・。
本当は、アートスフィアでひげ太夫の公演も会ったんだけど、
さすがに場所が遠いし、ひげは見まくってるので、今回はパス。

事前調査で、実験的な演劇としている劇団ではないというのはわかっていたので、
そんなに期待していたわけではない。
前、ある人と話して思ったんだけど、私は何事も映像として処理する人間のようで、
思えば、映画も演劇も演出が変わっている方が好きだし、
音楽も、ビジュアルで好きになるタイプだった。例えば、PVが良いといい音楽・・

そんな私からしたら、今回の演劇はまさにその正反対で、
現実を如何にリアルに表現するか、という内容の芝居。
リアルであることのどこにどれだけの価値があるんだろ?
っていうのが、私の思うところではありますが、
どうもこういう演劇って実は最近の流行だって話も聞きますからね。

舞台設定もある民家の茶の間という設定で、
終始、そこだけで舞台が展開する。
シェークスピア以前の古典演劇のやり方をそのまま使ってるかの如く、
全てが古典演劇的な枠組みで行われている。

音楽もほとんどなければ、照明もまったくもってこだわっていない。
現実を忠実に再現することが目的なのだから仕方が無いが、どうも苦手。

逆に舞台の作りこみはものすごくて、本当にそこに家の茶の間があるみたいで、
押入れを空ければ、私の家の押入れと同じにものが詰め込まれているし、
コンセントには、ちゃんと電気きてるし、
ベランダへ出るためのガラス戸もしっかりしてるし、
ベランダには、物干し竿とか物置とかあって、洗濯物も干してある。

そういう意味では、またこれも映像的に私の目を楽しませてくれたと
言えるのかもしれない。ま、あまりにもリアルすぎて、ありがたさは無いけど

役者のレベルはめちゃ高いと思った。
声も聞き取りやすいし、台詞噛む人なんていなかったし、
なにしろ、舞台になじんで本当にそんな人いるよなって気分になってくる。
平均的なレベルが高いねって感じ・・・
もう先週見たのとは真逆な芝居やね。(劇部とも真逆?人魚はこっちより・・)
ちゃんと笑えるし、ちゃんと感動できる。
特にこれっていう特徴が無いのが痛いけど、きっと毎回ある水準は達してるの
だろうなと思う。
私は次ぎ見に行くのかって言われると、かなりノ~ですけど、
お客さんはいっぱいでした。
年齢層も幅広くて、おばあちゃんから小さな子までいました。

その状況からもわかるとおり、誰が見ても楽しめるものだろうとは思います。
演劇の王道をひた走っていて、エンタより娯楽って言葉が似合う感じ?

ま、結局の話が、楽しめたけど3000円はたけ~なって感じ。個人的には。

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2004年05月07日

シベリア少女鉄道

今日は、下に書いてあるシベリア少女鉄道を見てきたのでその感想。

ウェブなどの前評判は良かったのでかなり期待して見に行った。
過去の公演では、映像をバリバリ使ってかなりエンタなことをしていたらしいので、
今回もそんなのだろうと予測していた。

が、完全に裏切られた。
まず舞台・・前衛的な劇団らしからぬ作りこまれた舞台美術
今回の芝居は、鉄棒などの体操競技がテーマだったが、
ちゃちな鉄棒とかあん馬があって、お世辞にもすごいとはいえない。

オープニングは映像が流れる。それなりに作りこまれた映像
音楽ともあっていて、鳥肌立つ・・・。
でも、映像はどうやらそれだけのようだった。

役者人もお世辞にも上手いとはいえない。
声も小さいし、結構セリフ噛んでるし・・・小ネタは面白いけど
レベルは高くない印象・・・。

暗転の時もめちゃくちゃ煩い。
確かに、暗転の最中に舞台上の道具の位置がどんどん切り替わっていくので、
かなりの苦労をしているのだろうが、どうも集中力を切らされる。

開始30分にて、私の中に不穏な空気が流れる・・・。
「ウェブ上で、あれだけ名前の挙がる劇団とは思えない!」

ところが後半・・・度肝を抜くストーリーが展開する。

私もそれなりに芝居は見てるし、風変わりな作品もいくつも見てきているが、
ここまで、目を疑った作品はなかった。
私の演劇感を覆す衝撃的な演出が始まった。
まさかこんな展開をするとは思ってもいなかったので、ちょっとパニクル。
果たして、これは演劇と呼んでいいのだろうか?
後半になって、急にテンションが上がってくる。客も笑いが絶えない。
まさか、こんなアナログな方法を採用してくるとは!
まさか、こんなに高く舞台を使ってくるなんて・・・(首が痛いぞ)。

私の結論は、あれは演劇ではないということになりました。
あえて言うなら、舞台を転化する試みといいましょうか。
哲学用語なら、演劇の脱構築かな・・・。
でも、あの衝撃は忘れられない。私の演劇感をかなり刺激しました。

お客さんが多い理由もわかりました。
あの演出を見せられると、次はどんな手を使ってくるのかと興味がわいてきます。
残念ですが、物語も役者もスタッフもそんなにレベル高くないです。
しかし、演出だけは見過ごすことはできません。

あの芝居は演出が作品となっていて、劇団の存在意義は演出に掛かっているでしょう。
残念ながら悔しいですが、見過ごすことはできません。
多分私は、次も見に行きます。
でも、あの衝撃的演出が次もなければ多分私の中では終わると思います。
もう手の内は知っているからね。次はどう裏切ってくるのか・・・。
そこが楽しみであります。

なんか、これを読むと悪い印象しか与えないかもしれませんが、
私は好きでした。でも、人を選ぶとは思います。
役者とかは、光るモノを感じる部分もありましたが、
それらを抜きにしても、劇団として成立しているだけの
威力があの演出にはあると思います。

私には、あれはできない。

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